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桜の季節に思うこと 3 (最終回)

ソメイヨシノの桜前線は北上
notice の街では桜はソメイヨシノから八重桜のピンクの花弁と若葉の季節になって来ました
さて、取引先メーカーの製造部長の来社を受けそれまでの当たり前の収益は一変しました
まさに「市場を探す放浪の旅」として21世紀を迎えました

放浪の旅の手始めは自分の仕事を外から確認することでした
周囲から受ける評価は周囲からの美辞麗句なのか本心か
存在を知らない、関係するものづくりの方が集まる機会の情報を受け
製造する部品を持って参加してみました
結果、周囲からの評価と一致しました

次に行ったことは独自ドメインの取得、ホームページの開設
製造業のポータルサイトへの登録
するとしばらくして、問い合わせが入り始めました
しかし、それらは「さてどのように加工しよう」「製品になるだろうか」
躊躇する現場に私が放った一言は「設備で材料が掴めるんだったらやるしかないでしょう!」
直感で出来る!と現場の背を押したnoticeでした
結果、主にカメラや家庭用プリンターで知られているメーカーと取引されている
企業様からの依頼が相次ぎ、窮地を脱しホット一安心、作業所も増床しました
しかし、それもその後に起こる製造業の地方展開や海外生産の流れ
さらにリーマンショックでまた市場を探す旅は振り出しに戻るのでした

Windows7 展示会出展.基礎研究に触れる.地方の工場の実際を学んだ時代
ある時、notice の行政区の産業振興課の担当者の来社がありました
要件は「産業振興課から産業振興公社に移行する。より地域振興策を進める目的。みんなが出るから」と区の産業展の出展を受諾するのでした

みんな→同様の加工業者が数社の出展をイメージしていたnotice でしたが、それは事前準備でなんと自分だけと知りました
当時は、まだまだ男社会のものづくり「視線が痛い!」会期終了まで無事過ごせるか?
そのような時、たまたまブースに立ち止まった地元の社長さんが展示品を眺め
「ちょといい?」と会場内ご案内いただきましたブースは理化学研究所の研究室。
様々な工学分野の基礎研究を知る機会となり、近未来のものづくりのイメージに
「戦後、経済を牽引してきたものづくりにおけるニーズの変化」を感じ始めるのでした

さらにその翌年の「機会要素技術展(於:ビックサイト)」では、「〇〇(notice )さんもよかったらいらっしゃいませんか?」との懇親会のお誘いを、お仲間の社長様を介して頂戴しました
「この目で!この耳で!」素人のnoticeに唯一あるものは「五感」だけ!
躊躇なくお誘いをお受けしました。すると数日後懇親会の企業リストをメールで頂戴しました。
「己を語る前に相手を知る」
メールに記載されていた企業様のホームページを一社ずつ確認しました。
そして、「場違いのような感覚」を抱えたままその日を迎えました。
「製造業の創業者、もしくは後継者の中小企業」のオーナー社長の皆様は「自社自立。カラーが明確」でした。余談ですが、noticeがスカイツリーである事も関係しているのです。スカイツリーを眺めるたびに「とにかくなんでも良いからまずは一歩前に進もう」と励まされています
そしてその会での学びを通してそれまで推測でしかなかった外の景色(工場面積、設備台数、設備内容の実際等)を知る貴重な機会となり、また工学分野の基礎研究に触れることでまた新たな「市場探索」を
余儀なくされ「面白いことをしたい!自分が手にかけたものづくりで誰かの笑顔を見てみたい!」
その想いはWindows10の現在、「無知だった故」made in japan (他は米国、ドイツ製)の医療器具として「形」になったのでした

終わり






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