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「今」というプレゼント

こんにちは。
今日もここに立ち寄っていただきありがとうございます。

おかじです。

時が過ぎるのも早いもので、もう5月に入り5日が経ちました。
GWもあっという間に残り土日を残すのみになり、GWが明けると日常に戻ります。

今日5月5日は子どもの日で、全国的にお天気も良く多くの観光地で子どもたちが賑わったのではないでしょうか。

そんな笑顔がたくさんあったであろう今日の午後、
最大震度6強もの地震が能登地方を襲いました。

今このブログを書いている時点で、
すでに十数人の方が怪我うち一人が亡くなり、
神社や住宅が倒壊するなど大きな被害が出ているようです。

被災された方々に心からお見舞い申し上げます。

地震はある日突然襲い掛かり
私たちの日常を奪います。

地震国日本と言われるように、
日本はどこでいつ地震が起こってもおかしくないところに
私たちは住んでいます。

その結果
これまで至る所で地震が起こり、そのたびに大きな被害を出してきました。

特に記憶に新しい3.11の東日本大震災や熊本地震では、
広範囲で甚大な被害をもたらし、多くの人々の命や日常を奪い、

その度に私たちは当たり前の幸せというものを学んできました。

仏教の言葉で「四苦八苦」という言葉があります。

一般的にもよく
「とても苦労する」
という意味で使われますが、

人生には

「生・老・病・死」

という

4つの苦しみがあり、その他にもさらに4つの苦しみがある
と言われています。

この生老病死という4つの苦しみは、
人間誰しもが、もっと言えばこの世に生きる全ての生き物が避けては通れない苦しみがあります。

苦しみ
というと、
よくテストや受験、宿題といった日々の苦しみや家族や他の友達との人間関係での苦しみといったものを思い浮かべがちですが、

仏教の中では、
私たちはすでに生きていること自体が苦しみである。とされています。

私たちはこの世に生を授かる前、
母体という一番安全な誰にも干渉されない場所にいました。

そこでは
何もしなくても呼吸や栄養を
お母さんが食べたものからへその緒を介して
調達することができたほか

「羊水」というものに周囲を囲まれ
子宮内の環境はとても良好に保たれていました。

そこから時間が過ぎある一定の段階まで成長すると、
陣痛と共に子宮内から押し出されて
お母さんの産道の中で測れ知れない痛い苦しみを超えて
この世界に生まれてきます。

その瞬間から自分自身で呼吸や栄養を摂っていくサバイバルが始まります。
もはやもう安全な場所ではなくなったわけです。
自分自身で呼吸や栄養を獲得していかないと
生命維持ができなくなるからです。

人生においてのサバイバルが生まれた瞬間から始まっていくんです。

さらに日々生きていくと同時に
「老」と
老いる苦しみも始まります。

時間が過ぎるとともに
私たちの身体は老いていきます。

これまで多くの研究によっていろいろな薬が開発されてきましたが、
未だかつて老いを止める薬という魔法薬を開発できた人は誰もいません。
おそらくこの薬が開発されたらノーベル賞もはるかに超える名誉のことでしょう。

そして老いてくると
だんだん病気も起こりやすくなってきます。

そしてついに私たちの身体は
「死」という
最後を迎えることになります。

私たちは生まれた瞬間から
最後人生を終えるまで
苦しみは常にあるのです。

むしろずっと苦しみの中なのです。

しかし言い方を変えると、
その苦しみがあるからこそ
何気ない日々に幸せがあるのです。

今何気なく過ごしている日々も当たり前ではなく
幸せの宝庫です。

当たり前に呼吸をしていますが、空気というものがあってこそです。
宇宙空間では数十秒も生きていられません。

また水や電気、ガスといったライフラインも当たり前ではないのです。

にも関わらず、
「当たり前」
と感じてしまうと小さな幸せを逃してしまい
つい人間関係が・・・テストが・・・と欠けている部分に私たちは目をやってしまいます。

今日大きな揺れのあったところではこれから不安な一夜を過ごされる方も少なくないでしょう。

安心して眠ることができるというのも当たり前ではないんですよね。

私自身も学生時代に、熊本地震で震度6強の地震を経験しとても不安な夜を過ごしました。
一晩中緊急地震速報が数分おきに鳴り続け、その夜は一睡もできなかったことを今でも覚えています。

また明日からは雨も降ってくるようです。
これ以上大きな被害が出ないことを願うとともに、

被災地に一刻も早く、
安心した当たり前の日常が戻ることを願っています。

小さな幸せをたくさん集められるあなたがたくさん増えていきますように。

今日もここまでお付き合いありがとうござました。


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