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422 義母の終活⑧~警察官がやってきました。
《前回の話》
「お義母様のことで、少しよろしいでしょうか?」
昨日、警察官が自宅を訪ねて来た時には義母が何かやらかしたのかと思ったのですが、実際はその逆でした。何も起こらないようにと巡回に来てくださったのです。
最近、私の住まいの近郊では絨毯爆撃のように金銭詐欺被害が広がっているとのこと。老人世帯をつけ狙って詐欺師がまず警察を装って電話を掛けてくるようです。近所の銀行のカード詐欺が増えているので、念のためにカード番号や暗証番号を記録させてください、と。そして次に別の詐欺士が銀行を装って訪ねてきて、警察とも話したが、やはりこのカードでは危ないので新しいものに替えておきますと偽のカードを置いていく手口。わずかな隙に限度額いっぱいのお金をおろしてしまうようです。なるほど。
若い我々が聞けば、いやいやそんなのあり得ない、詐欺に決まってるじゃん。となるのですが、狙われるのはやや認知症を患いつつある高齢者ばかり。うかうかと信じて騙されてしまうのでしょう。というか、自分は騙される訳がないと高をくくっていた老人ばかりが、まんまとお金を騙し取られているとか。
なかなか考えたものだ、と感心している場合ではありません。我が家では幸い(?)そこそこ義母の認知症が進んでおり危険なので、現金もカードも通帳も普段は持たせないようにしています。お金が必要なときは必要な分だけ実の娘である妻が渡しているのですが、義母は文句も言わず従うようになりました。彼女にとってもその方が楽なのでしょう。
それを聞いて警察官はいささか安堵しつつも「二世帯住宅とはいえ、くれぐれもご注意を」と去っていきました。本当にその通り。
我が家では少し前、厳密には詐欺ではありませんが、置き薬の営業マンにいいようにカモにされる寸前の出来事がありました。その時は幸い私が居合わせたので速攻その場でクーリングオフをして切り抜けることができましたが、それ以来、高齢者が現金は持っていなくても注意しなければならないことはあると肝に銘じています。皆様もお気を付けください。
終活問題に関するご相談は、経験豊富なあらゆる専門職の揃う一般社団法人プリエンド協会までどうぞ。
岡橋秀樹
一般社団法人プリエンド協会 代表理事
㈱プリエンド・マーケティング 代表取締役
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