#小牧幸助文学賞 10作品
今回このような小説の企画に参加しております。
「20字ピッタリで作る小説の世界」です。
全部で10作品作りました。
もしよかったら、読んでいってください。
では、作品を。
なお、すべての作品において、思うところあり、
タイトルはつけませんでした。
①
彼女はドアを閉めると
さっきの唇をなぞる。
②
転がるペンの行方を、
訳もなく目で追った。
③
彼女は箱に顔を埋め
実家の匂いを堪能した。
④
他人がうどんをすする音さえ
恋しいと思う。
⑤
結局心が晴れないなら
お空を眺めるに限る。
⑥
言葉にすると
「世界一好きだ」になるかな。
⑦
拾った、と思う?
それとも
選んだ、と思う?
⑧
守護霊は7番、
転生は3番の窓口で相談だ。
⑨
もうどうでもいいや
死ぬまで生きてみよう。
⑩
涙を拭う事もせず
彼女は納豆をかき混ぜた。
以上でございます。
よろしくお願いします。
ちなみに写真は、奈良で見上げた、
中秋の名月です。
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