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オカゴロテニスのこと

1.カラダに興味を持つきっかけ
 オカゴロテニス、と勝手に名前をつけて呼んでいるが、社会人になってからずっと続けている趣味がテニスである。とくに上手くも強くもないが、長いこと続いているだけでも我ながら大したものだと思う。練習はほとんど週末だけしかできないが、練習や試合の振り返りをノートに記録したり自宅で素振りをしたりと、けっこう真面目に取り組んでいる。
 ヒモトレから始まって、脱ゴムやら着物やらカラダのことを色々やっているのも、元はと言えばそれでテニスが上達しないかなという期待があったからだった。そういう意味で、私のカラダに対する色々はテニス始まりだと言える。

2.持ち替えなし順手両手フォア
 ただ普通にテニスといえばいいのにわざわざオカゴロテニスなんて言っているのは、記録を残すときにハッシュタグをつけるため。検索するときに自分の書いたものだけ表示させたかっただけなのだけど、両手打ちフォアという打ち方がちょっと独特だし、という気持ちもあったかもしれない。
 両手打ちフォアで打っている人は、身近なテニス仲間では私だけである。大きな大会に行けば、何人か見かけることもあるが。今年出たとある団体戦で、同じ予選リーグに私を含めて4人くらい両手打ちの人がいて、いっぱいいる! と軽く驚いた。でも割合としては多分かなり少ないのではという印象だ。
 そんな少数派の両手フォア人の中でも、さらに私の持ち方は少数派だ。両手フォアのグリップには、利き手が下になる持ち方(逆手)と、利き手が上になる持ち方(順手)がある。逆手の人はバックが順手になるからそのまま打つが、順手の人はバックになったら持ち替えて利き手を下にする(順手バック)のが普通だ。私は順手タイプだけど、フォアとバックで持ち替えをしないのでバックが逆手になる。この逆手バックというのが珍しくて、私は同じ打ち方の人には会ったことがない。動画でお二人ほど見ただけである。
 この持ち替えない順手両手フォアは強いストロークが打ちやすく、バックは強打は難しいものの意外と器用に角度のあるショットやスライスが打てるので、スタイルとしては面白いと思う。
 常に両手で打てるのであれば、持ち替えなし順手で何の問題もないが、私はボレーも両手で打つので遠くのボールが届きにくいなど困ることもある。また片手で打たざるを得ない場面では、ラケットを長く持つほうが力を入れやすい。総合的に考えると、同じ両手フォアでも逆手フォアのほうが良さそうだ。そう思って練習したりもするが、握り方を変えると違和感しかない上に右肘が痛くなるので、取り組んでみてもすぐに挫折してもとの持ち方に戻すことの繰り返しだった。

3.突然の逆手
 それが9月後半、急に逆手フォアが打てるようになった。といっても、順手フォアと同じように打ててるわけではないのだが。試合の反省としてスライスを練習していたときに、ふと逆手フォアにしてみたら打ちやすかったのだ。そのまま練習を続けているが、だんだんと逆手に慣れてきたし右肘も痛くならない。逆手だ順手だと何年も悩んできたのに、ひょっこり打てるようになってしまうなんて、この数年間は何だったんだろう。
 逆手フォアで大会にも出てみたが、なんとかラリーできていた。ボレーもスマッシュも打てた。痛みもない。どうして突然できるようになったのか不思議な話だ。

4.テニスとカラダ
 ただ、カラダ視点から見ていくと、案外不思議ではないのかもしれない。
 ヨガのポーズでも、昨日までできなかったものが今日いきなりできちゃうことがある。それまでできなかったなりに積み重ねてきたものが、その時になってカタチとなるのだろう。
 同じように、たびたび逆手にチャレンジしてきたことやヒモトレ以来の地道なカラダへのアプローチが総合的に結びつくことはあるかもしれない。
 今までは動画を見たり上手い人からアドバイスをもらったりしても実践できなかったけど、少しはそういうことを表現できるカラダになってきてるのだろうか。
 だとしたら面白いなあ、と思いながら、また週末は練習に行くのだ。
 


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