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母親になるってどういうこと?

母とは何なのか


今まで“母親”という視点で文章を書くことはしませんでした。
なぜなら、私の視点がどうやら一般的な”母”という視点とは違うからです。
今まで関わった母親の視点はどうみても私の視点とは違うし、私が思っていることを発言してみた時、周囲のママの反応があまりにもびっくりした感じだったり、怪訝そうな感じだったので、いつしか私は自分の思いを口にすることはなくなりました。
それ以来、いわゆる”ママ友”とか、子供がらみの親との交流は一切やめたのですが、子供がある程度大きくなって、自分が母親としてではなく、一人の人間として、やりたいように行動できるようになった今日、ようやく当時のことを発信してみようという気になりました。


子供が生まれた時の正直な感想

よく言われている「感動」 「涙」というものは一切ありませんでした。
こんな感じなんだー。へー。みたいな。
で、次はどうしたらいいの? って感じで。
それより、「痛い」という方が先行してそれどころじゃなかったというのもあります。
時間が経つにつれて実感がわく・・・ということも数年はありませんでした。
実感がわいたのは正直、子供が保育園を卒園する頃でしたね。
ようやく、一人で最低減こなせるようになったね・・・的な感じ。

毎日が大変すぎて、毎日睡眠不足。肩こり、母乳が出ないことへの罪悪感、パパの協力の無さ。
誰かに悩みを相談したところで解決するとも思っていなかったので、一人でひたすら耐えました。
専業主婦を1年半続けたのですが、死ぬより辛い期間でした。
私にとって子供を出産するということは、人生最大の困難へのスタートラインに立ったに過ぎなかったなと感じます。

長男を見て感じたこと

一人目がこんな感じだったので、二人目なんてありえないと思っていました。
ただ、長男を見ていて思ったのはこの子のことを分かってあげられる子が居てほしい、そして、私がずっと長男を見ているということが長男にとっても良くないなと思ったんです。
子供を溺愛しているわけでもなく、子育ても上手にこなせず、疲れ果ててしまっていたので兄弟がいれば、長男も今より幸せになれるはず!と確信しました。
決して長男が嫌いという意味ではないんです。大事にしたいのに、うまくできない自分が嫌でした。
精神的にも肉体的にも限界でしたが、父親ともあまりうまくコミュニケーションが取れていなかったので祈る思いで”誰か助けてください”と毎日祈っていました。
今思うと、結構やばかったですね。そうです。ギリギリの状態でした。

二人目(次男)を産んだ時の正直な感想

一人目の感想があまりにも薄っぺらだったので、二人目ってどうなんだろうって若干不安でしたが二人目を産んだ感想は、一人目とは違いました。
すごーく達成感があったんです。ようやく生まれてくれた、という気もありました。
これで私は少し楽になれる、とも思いました。
一人目は未熟児だったので、二人目で気を付けたことが沢山ありました。
自分をできるだけ休ませてあげて、ストレスをためないように、意識して食べるようにしました。

二人目(次男)を産んで気づいた最大の気づき

そして、二人目を産んで感じた最大の気づきは、子供って一人一人違うんだってこと。
赤ちゃんてみんな同じだと思っていました。
何もできなくて、泣いてばかりで、何がしたいのかわからなくて、不平不満しか言わない(笑)
そう思ってたのですが、二人目って違ったんです。
あまり不満を言わなくて(泣かないという意味)よくミルクを飲んでよく寝る(ママは楽ということ)
手がかからない子でびっくりしました。赤ちゃんてこんなに個々に違うんだ!って。

ひとりひとりそれぞれ違う

二人目が手を焼かない子だったので、育児がそのまま楽になったかというと、まったくそんなことはなくて。

その分、長男が余計大変な時期に入りました。
夜泣きがひどくなり、夜は相変わらず眠れませんでした。
次男が手のかからない子といってもまだ0歳。おむつを替えてミルクをあげて抱っこして、そしてさらに長男をなだめて生活する、というのはとてもとても大変でした。


母になったなと感じたこと

母親らしくない、と思っていましたが、母だなと感じたことはありました。
それは、子供を守ろうという本能です。これは出産という経験で勝手に自分が変わってしまいました。
嫌でも子供に敏感になるんです。怖いくらいに。
良いか悪いか別として、自分を犠牲にしてまでも子供を守ろうという本能が芽生えますね。
それが幸か不幸か、自分の身体を壊す原因にもなっていたなと思います。

結論 母ということ

二人の兄弟はまだ小学生。これから中学生、高校生ならではの悩みに突入すると思います。
先輩ママから、子供が何歳になっても大変だよ、と言われます。
ただ、“母”とは何なんだろう、って考えた結論はこうです。
数ある経験のなかの1つに過ぎない、という事。 別に、母だから何か特別でもなんでもなくて
他の経験よりも大変でもなくて、ただ、私にとっては難易度の高い挑戦なんだなということ。
変な言い方しますが、ペットを飼う、という事とさほど変わらないと思います。対象が犬とか動物ではなくて、人間だった という事。


ただ、自分一人では気づけなかったことに色々気づかさせてもらっているなと最近感じます。
これまでの10年とても辛かったですけど、素晴らしい経験をしているなと感じます。
これからの10年は、違う角度で出来る限り楽しんでいこうと思います。
新しい挑戦をしようと思います。

こんな人もいるんだなぁと思って読んでくれたら嬉しいです。

今日も読んでくれてありがとう。

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