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下北沢の月は満ちも欠けもせずただ萎んで地に落ちていた。これがアートなら、「地に足をつける」の対義語として高校生のときのわたしがワードセンスを光らせた「月に足をつける」ができてしまいそうだと思い出し笑う。モラトリアムであること。



ふた月楽しみにしていたダンスパーティーが締めの中華と共にあっけなく終わると、また気持ちが萎んでしまった。ここ数ヶ月で心理学の本をいくつか読んで自らの思考に折り合いをつけられたから少し元気になれたのだと思っていたが、どうやらそれは違くて、ただ明るくなった周囲の空気がまた悪くなってしまった、環境の変化にすぎなくて、なんだか季節を心身で感じている、みたいだ。風流でNiceな感覚なのに、心持ちは全然Badで、Bed inも早まる。
秋って、感覚として夕方だから、暗くなるにはまだ早いよ と言い聞かせる。



中秋の名月を見送り、月は今日からまた欠けてゆく。

足んないとこも 素敵よ綺麗よ
欠けてる月が綺麗なように

だから萎んでいてもきっと素敵で、わたしは「月並」の素敵さをもっと素敵なものに仕立て上げてやる。




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