西陽

あたためれて、発光する

西陽

あたためれて、発光する

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2024.9.14(箱根・小田原)

価値観が大きく変わった激動の2年くらいのことを想うのだけど、満たされる という感覚が、いつの間にかわからなくなっていた。行きたかった場所に着いたけど思っていたような感動がなかった、会いたかった人に会ったけど思ったように話せなかった、鑑賞した作品を通して救われると思ったけど救われなかった とか。 確実に 満たされたこと はなんだっただろうかと思いを巡らせる。思い出したこと、雨のエメラルドグリーンの美術館、轟音に満ちた眩しいステージ、ピンクに染まる鴨川、ある日の食卓という名の夕

    • 2024.9.7(藝祭・恵比寿リキッドルーム)

      君もすなる日記というものを、わたしもしてみむとて、するなり。幸せであったりそれに満たなかったりする仕合わせ、温度感が手に残るうちに、いささかにものに書きつく。 しあわせとは星が降る夜と眩しい朝が繰り返すようなものじゃなく、「~し合わす」が変化した言葉で、本来は「みずからの努力で物事をうまく処置する」ことである。「偶然」的なニュアンスも多く含まれる言葉だがもともとは必然のことで、偶然もどこか、日頃の行いの因果応報であるように思えるし、もっと必然的な「仕合わせ」を手にとっていき

    2024.9.14(箱根・小田原)