制作記録24/2/3:夕暮れの冬の赤城山を描いてみたかったイラストレーションー終了
ギャラリーハウスMAYA2さんでの展示(装画を描くコンペティション受賞者展3月25日~30日)のためのイラストレーション。
夕暮れの冬の赤城山を背景に、チマチマ描いていたのをようやく終わりにしました。
気になる所は、見れば次から次へと出てきて、手を加えたくなってキリがない…そして余計な描き込みをしてしまいそう。
ということで、描き終わったというより、この辺で切り上げるというわけです。
染料を使ったインクなので、時間が経つと紙の繊維に染み込んだ分、発色が薄くなり、それが気になって翌日にはまた同じところを塗り塗りする、というのを繰り返し時間がかかる。
しかも・・・
塗って濃くなればいいけど、あまり塗り重ねると塗り方によってはインクの膜が貼ってしまい、滑ってインクがのらない状態になります。
それだけならまだしも、下に塗り重ねた色まで剝がれてしまうことがあり、剥がれた箇所には特定の濃い色のインクしかのらないという状態になって自分が乗せたいと思う色を使えなくなるということですから、こうなるとお手上げです。
で、だんだん集中力も切れていると感じ、こういう時に不注意で画面を汚してしまうという事も何度も経験してきました。
今はそれを上塗りしてやり直せる画材ではないので、慎重に進めなければいけません。
「慎重」とは、私の性格からかけ離れた性質のもので強烈なストレスです。「あー!やっちゃった~」とヘマをする頃だなという予感しかない。
私の中では、人物が描けてれば8割OK.という甘甘な採点。
二人の女の子が人相良く描けたので、もうヨシとしました。
さて、その二人の女の子のプロセスです。
夕暮れなので顔を暗くします。
せっかくきれいに塗れたお顔に暗い色をのせるのは、描き直しができない画材なのでとっても緊張する嫌な瞬間。
背景に時間がかかるのは、このお顔を描く瞬間までの「ヘンになったらどうしよう~」という怖さから逃げているせいです。
けっこうムラができてしまいました…が、気にしないように自分に言い聞かせて先へ進みます。
手摺りとの際は紙をマスキング代わりに塗ったのに…こういうのが嫌なんですよね~(泣)。
細かい所までぬかりなく描きたいのですが…、ここは後でまた暗くするので先へ進みます。
かわいく描けました。
このかわいい子の話じゃなくて、私の場合は下校時に寒すぎてタイツの上にジャージ、その上にスカート。
さて、もう一人。信号待ちをしているところを呼び止められて振りかえっている子。
先に顔のパーツを描くとインクが擦れてきて顔が汚れる、ということを学習したので、顔は後回し。
目を2つ描く、というのが緊張します。1つならバランスをとる必要が無いんですけど、2つの目の位置がちょっとでもズレると人相がおかしくなってしまうので。
丸顔でちょっと幼い印象になってしまったのを髪で整えます。
描けました~。