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#2 理学療法士っていう仕事のこと。

こんにちは!

今日は私はこんな人です、という話をしたいと思います。


僕は理学療法士です。


理学療法士ってどんな仕事かわかります?


リハビリってイメージですか?

運動の兄ちゃんでしょうか?

じいちゃんばあちゃんの世話する人でしょうか?

障がい者の方を援助している人でしょうか?

子どもの運動をしている人でしょうか?



これ、全部ですね。



まだ全然ありますよ。


医療・介護・福祉の領域をまたがって、理学療法っていう技術を武器に、

いろんな人のリハビリに携わってます。



じゃあ、リハビリってなんでしょう?



語源はRe:再び habilis(適した)ですので、

「再び適した状態に」

と言った意味でしょうか。




じゃあ、もっと言いますよ。

「適した状態」って、なんでしょうね?



怪我した人のリハビリはまだわかりやすいですね。

怪我する前の状態に、なるべく近づけて、元の生活に早く戻ること。

これ、皆さん怪我したら誰しも早く、しっかり治したいと思いますからね。



じゃあ、認知症になった方はどうですか?

事故や糖尿病で足を切ってしまった人はどうですか?

脳卒中で半身不随になってしまった人はどうですか?

生まれつき身体に麻痺がある人はどうですか?

生まれつき知能が周りより遅れている人はどうですか?



適した状態ってなんでしょうね?




別に、理学療法士だからと言って、この答えを持ってはいませんよ。

だって病気になったことないし、その気持ちを「分かる」というのは嘘以外なんでもありませんよね。共感はしてあげられるけど、理解するのは経験しないと無理です。




でも、私たちは一緒に考えます。




この人にとって、適した状態とは何か?





僕はこれ、「福祉」の考え方にも近いなーっと思っているのです。



「福祉」の意味はこんな感じです。以下wikipedia参照

(福祉(ふくし、英: Welfare)とは、「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を指す。)




僕は、福祉というのは「幸福に生きること」だと思っています。


よく、「自立支援」という言葉が使われます。

自立するために、あれやこれやと試行錯誤して、練習して、工夫して、めちゃくちゃ頑張るわけですね。それをうまいこと助けていくのが自立支援ですね。



僕は「自立支援」ってめちゃめちゃ好きです。

相手のやる気を引き出して、生活を変えていく仕事です。

すごくやりがいがあって、相手と喜びを分かち合って、感動をたくさんくれます。




でも、「幸せに生きる」ために、「自立」は必ずしも必要じゃないと思っています。



正しく「依存」できること。これも一つの形です。



だって、僕だってできないことなんか山のようにありますよ。

僕はストレングスファインダーをやると、上位に

①達成欲  ②学習欲  ③内省  ④目標志向  ⑤個別化  がきます。

最下位には、「戦略性」 がきます。


めちゃめちゃ活動力あって、学ぶ意欲が溢れ出ているのが自分でもわかります。

夢中になっちゃえば、何週間でも3時間睡眠くらいで平気で活動します。

でも、その戦略立てるのがめちゃめちゃ下手くそなんです。

率直に言えば単純でアホ、系統は強化系ってとこです。


だからいつも、自分がどういう方向性で学ぶのが適切か、意見を聞きます。

素直に人の意見を取り入れながら、自分の方向性を確かめています。

なぜなら、苦手なんで。


でも、一度目標が決まったら、それに向かうエネルギーは人よりめちゃくちゃ出せます。エンジンフル回転でも毎日年中いけますね。




依存先をたくさん作ることができると、取れる手段が増えて、

よりその人の人生が豊かになります。




「自立」は「幸せに生きること」の上位概念です。




幸せに生きられる土台があって、初めて自立ができるんです。




僕は、その土台作りからしっかり携わって、「自立支援」をしたい。



その人の適した状態って何か?

その人の幸福な状態って何か?

その人の自立ってどういうことか?



こんなことが考えて仕事ができるって、

理学療法士って本当にいい仕事だと思います。

すごく大好きな概念のもとで、すごく大好きな仕事ができていると思います。




これからも、一生懸命目の前の相手と向き合っていこうと思います。




このnoteも定期的に更新していきますので、どうぞよろしくお願いします!

それでは!

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