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DFJI-Zoomカフェ

『DFJI-Zoomカフェ』という名前でいろいろなことを試している。『DFJI-Zoomカフェ』はリモート会議システムのZoomを使うことに特化したFacebookのグループで、DFJIは、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(Dementia Friendly Japan Initiative)の略だ。

『DFJI-Zoomカフェ』は2017年の夏に始めたのでかれこれ2年半続いている。毎週火曜日の定例練習会やその他の打ち合わせを含めると、実施した打ち合わせの総数はもうすぐ400回になる。平均5人が参加しているとすれば延べ2,000人という数字になる。

『DFJI-Zoomカフェ』はDFJIの活動の一環なので、認知症に関わるものといえる。認知症という福祉分野のテーマで、こんなにZoomを使っている活動は、もしかしたら日本のみならず世界で一番かもしれない。

メディアもそう思ってくれたのかもしれない。一昨年、2018年の12月に朝日新聞が「(フォーラム)認知症、前を向くために:3 共に生きるまち」という特集記事の中で『DFJI-Zoomカフェ』についても取り上げてくれた。

Zoomで話す価値

Zoomを使ってリモートで話す価値はさまざまだ。イギリスでは、認知症の当事者グループが、Zoomを使ってお互いのグループがそれぞれ何をしているかを話し合っている。お互いの知恵や工夫が共有できます雑談の中から自分たちが目指す方向が見えてくるからだ。

家を離れにくい事情があっても、いつもと違う人たちと、ちょっとした話ができるのもいい。『DFJI-Zoomカフェ』では、認知症の当事者である本人・家族・周囲の人々がインターネット上で気軽に話している。

延べ2,000人が参加したといっても、実際の『DFJI-Zoomカフェ』は近所の集会所の集まりのようなものだ。《ないまぜのイベント》として、なんとなく顔を見知った人や初めての人が気軽に話をしている。参加している人は日本の各地にちらばっているので、少し不思議な気持ちになる。

「ネットでリモートで話すのなんて当たり前」と思う人も多いかもしれない。しかし、それが当たり前でない分野・領域もまだまだある。認知症に関わる活動にとっては、Zoomというツールを使って話す体験はとても新鮮なことなのだ。それは、2年半の体験からはっきりといえる。



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