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独学大全・行動記録表

『独学大全』の《技法06:行動記録表》は、ずっとコクヨの5mm mm 方眼ノートでつけてきた。

それを、今年、2024年1月分から、手帳に集約することに移行した。週のバーチカルに相当するところにつけることにしたのだ。

現状の「行動記録表」は、最近はすっかり猫町読書会記録になってしまっていて「少し心を改めないと」とも思っていた。手書きで日付と時刻を書いていたのだが、読書会の記録をつけるという作業よりも、日付と時刻を記入するという作業の方が大きいのも微妙な感触になっていた。コクヨの5 mm方眼のメリットは、空間が広いので、隙間にちょっとした感想が書けることだったが、現状ではそのメリットが活かされていないとも感じた。それでも『独学大全』の2021年の長編読書会以来続けているので、今週で163周目となる。止めてしまうのは惜しい。だから、何かを変える時期なのだ。

日記帳に集約することにしたのは、同じ頃から始めた松坂和夫『数学読本』がちっとも進まないからというのもある。そこで3月の終わりに手帳を買って、見開き片側1ページ分ある日毎のページに、その日の計算を記す方式に変更した。そして日記のように計算をしている。『数学読本』を始めるにあたって「問題は全部解く」と決めたので、やっていることは計算なのだ。『数学読本』の対象範囲は高校数学なので証明はあまりなく、内容的にも特に難しくはない。ただ、計算問題はそれなりの分量があり、歳のせいで+-の記号の見間違いなど、計算問題に結構手こずってしまう。それが今の私なのだから受け入れるしかない。

当然、サボってしまう日もある。そういう日はあとから、読んだ本の抜き書きや、写真、行った美術展・博物館の入場券を貼って埋める。空白の日が続くと気持ちが折れるしね。その日にした計算が見開き片側1日分に収まらないときは、遡って空いている無記入の日を埋める。だから、つまり日記的に学ぶ。そういう方式に変えた。

結果、考え事はスマートノート、それ以外の日記的なものは手帳に集約される。これなら2冊ですべてが閉じる。正確にはコクヨの野帳を使った『独学大全』の《技法12: ラーニングログ》が別記になるが、これは年をまたぐこともままあるので仕方がない。

スマートノートと分けているのは、考え事という行為と学ぶという行為が行為として微妙に違うと感じるからだ。 人によっては、勉強したことの記録を手帳にするというのは奇異かもしれない。でもいいんだよ。もう何かを学ぶということはストック型ではなく、フロー型だと思っているから。学んでも覚えてないし、学ぶという行為自体が日記や旅の記録程度のものになりつつあるから。それでまったく困らないし。

おかげで数学読本は微速前進中だ。

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