安全講習の進化
先日、免許の更新に行った。
いつもはドロシーと一緒にいく。ドロシーの誕生日と2ヶ月弱ずれているので、いつもは彼女の免許更新のタイミングと自分の免許更新のタイミングの重なる時期があるからだ。
今回もそのつもりだったのだけれど、ドロシーの更新に付き合って警察に行ったら、写真を撮る段階で「あれ、あなたはまだ更新の時期じゃないですね。気がつかなくてすいません!」となってしまったのだ。
なので改めて一人で警察署に行った。まぁ、世間的には「一人で行けよ!」ってことだし、その通りだ。
ドロシーは最近ほとんどというか全く運転をしないので、輝くばかりのゴールド免許だ。一方の私は「駐車違反」「一時停止違反」「スピード違反」等、自慢にならない理由で切符を切られている。もう若くないのだから、もっともっと安全運転を心がけなければならないのだと思う。
なので、免許更新時に受講する安全講習はドロシーは30分、私は1時間のことが多い。今回も私は1時間。大人がこれではいけない。素直に1時間、しっかり講習を聞いた。
それでもここ何回か30分講習の時期が続いていたので、1時間講習は久しぶりだった。いや、前はゴールドは即時、ブルーは30分だったのかもしれない。記憶が定かではない。それとも都道府県ごとに仕組みが違うのか。
いずれにせよ、いま住んでいる埼玉県では現時点で、優良運転者は30分、一般運転者は60分だったということだ。
その受講の仕組みが面白かった。優良運転者と一般運転者は同じ部屋で講習を受ける。内容も同じ。ただ優良運転者はそれを1回、なんらかの違反があった一般運転者は2回受講する。
といっても一般運転者はまったく同じものを受講するわけではない。30分の講習の70%はビデオで、そのビデオはほぼ同じメッセージだが内容が異なる。テキストを用いた残り30%も説明される箇所が違う。ポイントが違うので2回受けても退屈はしない。逆に「そうかぁ~」と新しいことがわかり、少し得をした気分になった。
講習する側のコストは下がり、受講する側の負担は増えず納得性は高い。講座の回転率もあがり、場所も1つでよい。これはなかなかによい工夫だと思った。安全講習も進歩しているのだ。
きちんとコストを計算すれば、全国で平日毎日、何回ともなく行われている講習だから、そのコスト削減は多大だろう。地味かもしれないがこういう効率化は大歓迎だし、よい取り組みだなと思った。