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首が回らない

土手を超スロージョギングで走るとき、土手の道の右側を走るか左側を走るかで迷う。

世の中には土手の走り方にもルールやマナーがあるのかもしれないけれど、そういうものの存在とは別に、結構、右だったり左だったりする。

だから、前方にこちらに向かって歩いてきたり走ってきたりする人がいると、早めにその人とは反対の《車線?》に移動する。

問題は人にはバックミラーもウインカーも付いていないことだ。土手を行く人の相対速度はそれなりに大きいのだが、急な《車線》変更は、後続する人にとっては「あれあれ!」ということになる。ましてや後続からの速いランナーや自転車の人にとって迷惑で危険なのだ。

いや、問題はそこではない。問題は私の首が回らないことだ。バックミラーもウィンカーもなくても、土手を行く人の相対速度に差があっても、ちょっと私が後ろを振り返って、チラ見してから車線変更を行えばいいのだ。

もともと身体は硬かった。歳を経て可動域は更に減りつつある。首だけ後ろを振り返り、横目でチラ見をすれば済む。しかも現在は各所が肉厚で、その厚みが関節の可動範囲をさらに狭める。子どものとき、首が回らないというのは慣用句でしか使われない言葉だと思っていたが、今やそれは私にとってリアルな課題なのだ。

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