ミニひまわり「小夏」

うちの庭は、といっても狭いものだけれども、地面より高くなっているので雑草を抜くのに腰をかがめなくてよい。そこがとてもよい。

ただ、去年植えたヒマワリは、そこから更に思いっきり背高く伸びてしまったので、見上げても花が上の方で、目の前にあるのは葉っぱばかりになってしまった。

その反省を踏まえ、今年はミニひまわり「小夏」を植えた。サカタのタネである。

袋の鉢植えが可愛い。とても可愛い。「よ～し、こんな感じで玄関脇に置こう！」と鉢植えに挑戦し、育ちが今ひとつのものは間引きする代わりに地植えにした。

途中までは順調だったのだよ。途中までは。

しかし、7月に入ってからのこの暑さ。一つの鉢に欲張り植えすぎたのもあるのかもしれない。見事に水涸れをおこし、葉が茶色になり、今朝ほど、ドロシーによって、「これ、もうダメだね」と宣告され、そして、捨てられてしまった。諸行無常。

一方、間引きという苛烈な運命の縁まで一旦は追いやられた彼らは、地に根を下ろし、見事にミニひまわり「小夏」というよりは、中ヒマワリ「中夏」として成長した。立派である。そして運命とは先の見通せないものだと改めて知った。

そして、新たなつぼみも、大きな葉の下に着々と次々に準備されつつある。ドロシーは「そのままでいいんじゃない？　可愛いし」と言ったが切り花にしてみた。まぁ、なんちゃってである。それでもいいのだ。台所がすっかり夏の装いに感じられる。

気をよくして、テーブルにもアレンジしてみた。こちらは水盆っていうのか、まぁ、そんな感じにしてみた。微妙に良い気分だ。

「来年は、鉢はすっかり諦め、庭の相応の面積でミニひまわり「小夏」を育ててみようか」とドロシーと話した。