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変化の予兆

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変曲点の可能性やサインポストの収集
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#認知症

「参加から参画へ」 – さまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味(Ⅱ)

「参加から参画へ」というテーマで、ヨークの"Minds & Voices"の人たちの活動を中心に、認知症の当事者も交えたさまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味について考えた。 同じ英国でも、スコットランドのエジンバラでは、また別の活動が進められている。以下では、変化を少しずつ形にしながら働きかけていくことについて考えていきたいと思う。 変化を少しずつ形にしながら働きかけていく スコットランドで認知症当事者グループを立ち上げたJames McKillopさんは、エジ

「参加から参画へ」 – さまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味(Ⅰ)

認知症の課題を地域で考えていくためには、多くの人が関与することが大切でしょう。では、そのような活動には具体的に誰がどのように関わればよいのでしょうか。そのヒントが世界でも、日本でも、生まれ始めています。 “I want to speak please” 認知症の当事者本人としての声をとどけるこの写真は、ロンドンから列車で2時間ほどの英国中部の街、人口20万人ほどのヨークで使われている絵はがきほどの大きさのカードです。 この街では、認知症当事者のみなさんが月に一度集まって話

変化の予兆:いまなぜ福祉・介護の分野でZoomなのか。

認知症に関わるウェブメディア「なかまぁる」の記事の中で、認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ(DFJI)が行っている「Zoom練習会」についてもご紹介いただいた。 各地の認知症カフェを取材してこられた コスガ 聡一 (Soichiro Kosuga)さんが、愛知県の田中恵一さんのカフェを取材されたのがきっかけ。そして田中さんはDFJIの「Zoom練習会」を応援してくれている。 DFJIでは、2017年の夏からすでに2年半以上、Facebookグループ「DFJI-Zoo

変化の予兆:許しを請うな、謝罪せよ

新型コロナウィルスは、現在は制限されている医療機関が利用できるテクノロジーへの規制を変えてしまうかもしない。米政府は新型コロナウィルスへの対応の一環とし、データプライバシーに関する法律の一部を緩和するかもしれないという。 規制には意味があるものも多い。個人を守るためだ。それは医療だけではなく、介護の分野でも同様だろう。 しかし、本当にすべてがそうだろうか? たとえば、日本でも盛んにおこなわれている「認知症サポータ講座」はどうだろう。関係者に尋ねると「あれはリアルでやらな

変化の予兆:テレダイニング

チャットを使った飲み会のようなものを初めて体験してから既に四半世紀が経つ。けれど、テレダイニングはやったことがなかった。 なるほどなぁ~。面白い取り組みかもしれない。今度、Zoomを使って試してみよう。