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Collective Dialogues

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創造的で豊かな対話を実践するための工夫やヒント
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#認知症

Inspiration Seeds vol. 006:対話の場の仕組みと仕掛け

オンラインでの打合せも増え、対話について意識することが増えたような気がします。では、よい対話の場で行われていることは何なのでしょうか? なにかよい秘訣はあるのでしょうか。よくわかりません。そこで、普段から対話やコミュニケーションの場について考えている高柳さんと『よい対話を生み出すには』について聴いてみたい思います。

丹野智文さんへのインタビュー

熊本県下の高校31校をネットでつないだ下記のワークショップの後半は、39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんへのインタビューを高校生のみなさんにも聞いていただき、そこで感じたことをお互いに対話してもらった。 後半のインタビューを含む全体の流れは下記の通り。 丹野さんと出会ったのはいつだったろう。 たぶん、しっかりとお話をしたり関わるようになったのは、下記のRUN伴のプロモーション用のWeb/映像を制作したときだろう。このときは7つの地域の認知症当事者の方にインタビュ

「参加から参画へ」 – さまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味(Ⅱ)

「参加から参画へ」というテーマで、ヨークの"Minds & Voices"の人たちの活動を中心に、認知症の当事者も交えたさまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味について考えた。 同じ英国でも、スコットランドのエジンバラでは、また別の活動が進められている。以下では、変化を少しずつ形にしながら働きかけていくことについて考えていきたいと思う。 変化を少しずつ形にしながら働きかけていく スコットランドで認知症当事者グループを立ち上げたJames McKillopさんは、エジ

「参加から参画へ」 – さまざまな立場の人が認知症の課題に取り組む意味(Ⅰ)

認知症の課題を地域で考えていくためには、多くの人が関与することが大切でしょう。では、そのような活動には具体的に誰がどのように関わればよいのでしょうか。そのヒントが世界でも、日本でも、生まれ始めています。 “I want to speak please” 認知症の当事者本人としての声をとどけるこの写真は、ロンドンから列車で2時間ほどの英国中部の街、人口20万人ほどのヨークで使われている絵はがきほどの大きさのカードです。 この街では、認知症当事者のみなさんが月に一度集まって話