アイリーン・ディクタフォン計画
上記は、ラリイ・ニーヴン&ジェリイ・パーネルの共著による『悪魔のハンマー』の冒頭近くの一節です。1980年、早川書房。『悪魔のハンマー』は世界終末物の傑作SF超大作だと私は思っています。
しかし、ここで使われているギミック、ディクタフォン(速記用口述録音機)は、別に当時、特別のものではなかったのだと思います。おそらく、ロサンゼルスの朝のラッシュアワーと同様、人々の生活の比較的身近にある、ちょっと気の利いたありふれたものだったのではないかと思います。
小説としての『悪魔のハ