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佐野 聰 消え入りそうな鉦叩の声は、どこか別の世と繋がっている気がする。 鎌倉時代、一…
秋山巳之流 句集『うたげ』所収。二〇〇三年 北溟社。 昭和十六年岡山県倉敷市に生まれ。…
佐野 聰 遠くから鼓笛隊の笛と太鼓の音がする。 青い空とさわやかな風が待ちに待った夏の到…
佐野 聰 四十雀の夫婦の新居探し。 間取りは?日当たりは?セキュリティは?周辺施設は?内…
藤本秀峰 1934年 大阪府生まれ。1991年「扉」(主宰 土生重次)に創刊参加。句集に『寒の水』…
佐野 聰 由比ガ浜の桜貝は、今ではなかなか拾えない。 潮の満ち引きや風向き、海流によって…
松浦 加古 句集『探梅』所収。平成二十四年作。 「お母さんがこの家にお嫁に来たときはねぇ・・・。」 「・・・いろいろ大変だったのよ。お母さんももう年なんだから、あんたも早くいい人見つけなさいよ。」 そんなお母さんと一緒に来たお雛さんは、あの日のままのお顔立ち。 (岡田 耕) 写真/岡田耕 【スキ御礼】鑑賞*喪中にて冬の小鳥をしばし追ふ
辻前 玲子 布団を二つ折りに内側を肩に担いでベランダに出る。 湿って重いので、そのまま持ち…
山本 一歩 句集『春の山』所収。 オリオン座の左上の赤い星が「ベテルギウス」。 オリオン座…
松浦 加古 句集『探梅』所収。平成二十四年作。 喪中とは、死者のことを思い、しのぶ期間。 …
和田華凛 平成二十九年~令和元年作。『月華』所収。 寒い、寒い、誰か助けてくれ。 このまま…
吉田 富枝 平成4年「扉」入会。平成19年「風友」創刊同人。 平成21年 句集『半夏生』上梓。…
安藤馬城生 大正十年大分県宇佐市生まれ。平成三年「扉」(主宰 土生重次)創刊参加。句集に『…
阿部悦子 汁ものの器を手に持って口に運ぶのは日本の食文化。 塗椀は、お正月のためのものではなく普段使いのものだろう。 温かく優しい手触りはいつもと変わらないはずだが、お正月に器に向き合えるゆとりがそう感じさせるのだ。 (岡田 耕) (俳句雑誌『風友』令和五年六月号) ☆漆器といえばお椀・・・。トップの写真を拝借しました 大藏達雄 さんは漆器を制作されています。漆器の歴史から使いまわしまで、その魅力がいっぱいです。