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印刷のこと⑫ 「君に決めた!」ジャストの色で刷る特色指定の件

タイトルが人気アニメのパクリになっていますが、今日7/6は「サラダ記念日」なんだそうです。
「この味がいいね」とか、誰かにいったことありますか?
わたしは無いです。「これどこの?」ばっかりです。

ちなみにこの「サラダ記念日」。
出版されたのが1987年だったそうです。
34年前ですね。
今日はサラダを食べる方が多いのでしょうか。

余談はさておき、今日は特色のことを話します。

印刷業における「特色」というのは、4C(フルカラー)とは別に指定した色をいいます。
これはオンデマンドでは指定することはできません。
(それっぽい色はだせます)

オフセット印刷に限られますが、お客様に「この色!」と選んでもらった色のインクを購入して、確実に色をだすのが「特色」です。
お客様に選んでもらうのがこんな感じの見本です。

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光の加減ではなく、明度彩度など、とにかく全部違う色です。

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実はミシン目が入っていて、ちぎって使用します。
「この色です」とDICカラーの何番ですと、営業から指定されて制作にきます。

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「特色」のみで版を一枚作るので、4C+特色と、特色の枚数が多いとその分出す版が増え、
お値段が上がってしまいます。
制作的にいうと、入稿されたデーターに特色入っていると大変なことになります。

フルカラー(4C)で4枚版が必要で、例えば3色特色指定をすると3枚必要になります。合計7枚になってしまいます。(製版の時点で気づいてくれて制作に戻ってきます)

じゃあ特色って指定するだけ損なのか…って、そういうわけではありません。

例えばみどり1色で刷りたい場合。
みどりは黄色と青、つまりはYとCの2枚、版が必要になるのが1枚で済むんです。
雑誌、特に表1(表紙)なんかは、この特色指定するパターンは多いような印象があります。


特色指定で1色で刷ると、その指定分お金がかかる等のことは、印刷会社によりけりだとおもいますが、

こんなこともできるんだねって、知ってもらえると嬉しいです!

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