東京五輪と印刷
室長の岡田です。
東京オリンピックはいよいよ折り返し地点。
来週で閉幕してしまうのが信じられないくらい、前半戦は選手の活躍が目立ち、毎日がコンテンツで溢れてましたね。
特に、今まで脚光を浴びていなかった競技、新競技などでのメダルは、今後の競技人口の増加に寄与するのではないかと、期待するばかりです(スケボー人口増えそう)
そんななか、印刷業を生業とする弊社ですが、
印刷とオリンピックはどのように関わっているのか、ちょっと調べてみました。
(もちろん、弊社が五輪関係の印刷をするなんてことはありませんが...)
1964年の東京五輪では、主に凸版印刷や大日本印刷が中心となってポスターやチラシ、チケットなどの印刷を手がけてようです。
やはり東京に本社を構えるマンモス印刷屋は、昔からすごい。。
当時は、3C(カラーテレビ、クーラー、車)が普及されはじめたいざなぎ景気の時代。白黒テレビもカラーテレビも対応するべく色も大事にされ始めた頃でしょうか。
これが1964年の東京五輪の時のポスター。
グラフィック界の巨匠、亀倉雄策のデザインです。
(NTTのロゴマークや、明治、フジテレビジョンなどを手がけています)
なんというか、デザインに潔さを感じてしまいます。
2020もこれでいいのではないかというくらい、廃れることのない洗練されたデザインですね。
(今の時代だと、何かしらのケチがついたり、デザイナーの経歴が執拗にチェックされたりして、単純には決まらないのでしょうが)
これも調べてみると、ポスターのB1サイズのグラビア多色印刷は、今では当たり前ですが、当時は日本初の試みだったそうです。
これを機に、より高度な技術が開発され、大判カラーの印刷が可能になったそうです。
すごいですね。五輪のポスター印刷を契機に国内の印刷技術が進歩したなんて。
東京五輪や万博をきっかけにインフラが進化したのはよく聞きますが、
印刷技術もその恩恵を受けていたのですね。
東京五輪2020では、開会式を初めとして
そんな日本のさまざまな技術の集大成が、本来であればもっと見れたのかななんて感じてしまいますが。
料理の格言で
「洋食は足し算、和食は引き算」
という言葉があるように、どんなに引き算をしていっても
クオリティの高いものが作れるのが「日本」なのかなと感じています。
2022年冬季五輪では、日本の行ってきた対策がしっかりと踏襲されるとのニュースも流れました。けっして日本のやってきたことがこれっきりになることはありません。
先の未来のために、日本がどれだけオリパラを務め上げるのか
残り1ヶ月くらいしっかり、運営・選手にリスペクトを持って見守りましょう。
以上、
五輪の公式キャラクターは、こっちの方が話題性はあったのでは?
といまさらながらに感じている
室長の岡田でした。
(2020に市松模様がブームになることを予測していたのかどうかはわかりませんが、2020のロゴマークも素敵だなと感じます。)
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