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日本代表 背番号14 佐々木朗希 ってどんな選手?

 来る3月8日、いよいよWBC(World Baseball Classic;野球のでっかい大会)2023が開幕。まさに大会実施中にこの記事を読んでらっしゃる方もいると思います。

 今回はタイトルの通り、侍ジャパンをちらっと見て「この選手だれ?」と興味を持った方に読んでもらいたい! 野球のことなんて知らないよ!というあなたにこそ、ぜひに届いていたらうれしい! サッカーW杯みたいに盛り上がれたらうれしい! と思っています。
 ですから特に気構えずに、ね?

 ……佐々木朗希って、どんな選手?
 4つのトピックからあくまでざっくりとご紹介したいと思います。

手始めにあざとい写真をひとつ

3.11 特別な日にマウンドへ

 佐々木朗希。岩手県陸前高田市生まれの21歳。千葉ロッテマリーンズ所属のプロ野球選手です。
 12年前の2011年3月11日、彼は9歳の野球少年でした。放課後には新品のグローブをデビューさせようとキャッチボールの時間を楽しみにして、小学校で授業を受けていたそうです。

 そして2023年の3月11日は、日本代表としての先発登板が有力と報道されています(3月2日現在)。

 私は、彼がプロ入り後に語ったこの言葉が好きです。

「当たり前に思えたことのすべてが当たり前でない」

 特に大きな被害を受けた岩手沿岸部から、プロ野球選手になること。自分の辛い体験を語ること。何年経ってもあの日が過るであろう3月11日に投げること。
 繊細だと勘違いされていることが多いように思いますが、実は逞しい内面を持っている選手なんです。
 この逞しさが魅力で、なにより眩しいところ。

難しいことはわからずとも美しいフォーム

 どこかの媒体で、白鳥のように美しいフォームと評されたことがありました。確かに長い手脚も相まって、球だけでなくフォームにもため息が。

長い脚が高く上がる
大きなストライドで踏み出して投げる
球の勢いを物語る左腕が好き

 数いる素晴らしい代表投手陣の中でも佐々木朗希の投げる姿に目が留まった方がいれば、まずは私と握手してほしい。体の仕組みの詳しいことは私も分かりませんが、美しいものは美しい。美しいったら美しい!

 ピンストライプによく映える長い脚をスッと上げる瞬間、どんな球をなげるだろうとワクワクして息を吞む。
 大きな体を目一杯に使って前に踏み出す姿には雄大という言葉がぴったり。
 球を放ったあと、勢い込んでくるんと回る左腕にときめく。

 野球を見る理由なんて、フォーム鑑賞でも充分なんです。そう、佐々木朗希ならね?

球が速い!でも、それだけじゃない!

 佐々木朗希の話題にはいつも球速が付きまといます。160キロ超連発! とか。最速162キロ! とか。どうしても数字で伝える方が簡単だから。でもこれがどれぐらいすごいのか?って説明するのは意外と難しいんです。だから今日は二つだけでも覚えて帰ってほしい!

① 佐々木朗希がすごいのは最速でなく平均

 最速160キロ台でも充分すごいんですが、佐々木朗希ならではのすごさは安定的に160キロ台がでるところ。千葉ロッテマリーンズ本拠地のファンは、もう160キロ程度では歓声を出さなくなっちゃったくらいに。
 あんまり佐々木朗希ばかり見すぎると160キロの価値が暴落するからよくないのかもしれませんが、それでも見ちゃうんです。 

② 球が速いばかりに制球力が注目されない

 球が速い=ノーコン、というイメージを持つ方ってどうしても多い。ですが、佐々木朗希は違います。だって、ノーコンなら完全試合(四球もダメ)なんて出来ないですから。制球力もちゃんとある。
 球速ばかり話題に上りますが、160キロのストレートがミットに吸い込まれるかのようにコントロールされているからこそ、中毒的に楽しいピッチングなんです。

完全試合達成の瞬間
(ちなみにこれがプロ初完投)
捕手の松川虎生と控えめに喜びを分かち合う

 パリーグTV(通称パテレ)のYouTubeチャンネルでは投球動画をいくらでも楽しめるのでぜひ見てくださいね。時間を溶かしましょう!

ひとことで言えば、未“冠”の大器

 冠とは、タイトルのこと。リーグ内の所定の各部門で1位の成績を収めると、表彰を受け、タイトル獲得となります。
 実は、佐々木朗希はまだタイトルを獲ったことがありません。昨年は完全試合を達成し、ギネスブックにも載り、WBCで先発を任せられるのに、未だ“冠”は無い。
 つまりこれは、今からタイトル獲得の過程をいくらでも見放題だということ!超お得なんです!
 今こそ、佐々木朗希を観ましょう。

 ちなみに本人も今年の抱負を“冠”としています。
 もうこんなの、ワクワクしかしない!

 WBCが終われば、プロ野球のペナントレースが始まります。3月から10月までほとんど毎日のように試合が行われる中、佐々木朗希は週1回程度の頻度で登板するはずです。
 どうかこれを機会に、佐々木朗希の登板を、千葉ロッテマリーンズの試合を、ちらりとでも見てみてください。野球はおもしろいんです!

記事内の素敵写真及びサムネイルは全て木南さん(Twitter:@nohedis_7)からご提供頂きました!ありがとうございました。

 最後に。同様に他の日本代表選手についての紹介記事も、書いてくださる方がいれば幸いです。一緒にWBCを盛り上げていきませんか?

(了)

あの日から完全試合まで
  完全試合に感動した勢いのままに書きました。

先発投手推しのすゝめ ―完投負け現地観戦記録―
  遠征先で推しが完投負け、でも楽しめた観戦記録。

佐々木朗希の「出現」を振り返る
  2021年の振り返り。存在を示した一年でした。

佐々木朗希の「飛躍」を振り返る
  2022年の振り返り。飛躍も尚、天井が見えない。
併せて読んでいただけるとしあわせです。

#ファンが語る侍ジャパン2023

📌 3/6 追記
せんりさん(Twitter:@1000ry_)に日本代表を紹介するという同じテーマで宇田川優希投手について語って頂きました。稀有なシンデレラストーリーやダルさんとのあの話題から、"宇田川さん"の素顔に迫っちゃえる記事です。ありがとうございます!

📌 3/7追記
しんたろうさん(Twitter:@shin72826)にも同様テーマで中野拓夢選手について語っていただきました。過去のWBCエピソードから中野選手の魅力まで。ありがとうございます!

📌 3/9追記
中国戦にて三者連続三振と鮮烈な活躍をした湯浅京己投手についても同様テーマで語って頂きました。ありがとうございます!

ぴぃち🦊さん(Twitter:@peach___ay11)の記事。湯浅投手のピッチャーとしての特徴やお人柄がピックアップされ、分かりやすくまとめられています。

373さん(Twitter:@aoibear_)の記事。"アツアツ"な湯浅投手の魅力がモリモリです!ファンならではの貴重な資料も掲載されています。

📌 3/15追記
ご紹介が遅れましたが、湯浅京己投手について更なる記事を投稿して頂きました。ありがとうございます!

とびたつばささん(Twitter:@tobitsuba62)の記事。毎日観戦記録noteを書き続けているとびたさんだからこそピックアップできる"アツアツシーン"が素敵です。

 まだまだ自分が好きな侍ジャパンの選手について紹介形式で語ってくださる方を募集中です。選手の被りや複数人書いてみたい!という場合も大歓迎ですのでドシドシ投稿してください!

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