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夢を拓くスピードスター〜侍ジャパン背番号7・中野拓夢を応援しよう〜

来たる2023年3月9日、第5回WBCが始まります。先日大いに盛り上がったサッカーW杯の影響もあってか、大会前から連日メディアでも話題になっていますね。そんなWBCに際して、日本代表(通称・侍ジャパン)をちょっと応援してみたいけど、どんな選手がいるのか、どう楽しめばいいのかわからない──そんな方でも少しでも楽しく応援してもらえたらと思い、今回の記事を書いています。僕が紹介するのは、阪神タイガース所属で侍ジャパンの背番号7、中野拓夢(なかの・たくむ)選手です。

Photo by 糸(@65128)さん

日本屈指のスピードスター

中野の持ち味は、なんと言ってもスピードです。野球には盗塁という、投手が投球を行う間に先の塁を狙うスピードを活かした戦術がありますが、中野は新人だった2021年にいきなりリーグで最多となる盗塁を成功させた選手なのです。また、その成功確率も素晴らしく、プロ2年間で62回の盗塁を試みて53回決める、率にして.855という非常に優秀な数値を残しています。これがどれくらいすごいのかと言うと、盗塁は一般的に7割成功させればすごいとされており、8割を超えるのは超一流というレベルです。具体的な選手名を上げると、あのイチローが通算で中野とほぼ同じ成功率を記録していますが、そのくらいの凄さです。そんな盗塁という戦術を活かして日本が土壇場でドラマを起こした試合が過去のWBCでもあるので、ぜひ下の映像も見てみてください!!

また、そのスピードが活きるのは攻撃時だけではありません。中野は守備でもそのスピードを活かしてプレーしています。中野が守っているのはセカンド(二塁)とショート(遊撃)の2つですが、どちらも内野の要とも言うべき重要なポジションです。打球が飛んでくる確率が高いことがそう言われる所以の一つなのですが、スピードがあることによってより遠い打球にまで追いつくことができます。打球に追いつくことができればアウトを取れる機会も増えてくるので、このポジションを守る上でスピードがあることは非常に大きな武器となるわけです。

バッティングだってすごい

ここまで、中野の武器はスピードを活かした走塁と守備だよという話をしてきましたが、実際のところそこが優れた選手は中野以外にも日本には数多くいます。では、この中野は他の選手と何が違うのか。それは、ハイレベルなスピードを持ちながらバッティングも一流だというところです。確かに、中野はあの“二刀流“大谷翔平や流行語大賞ともなった“村神様“の異名を持つ村上宗隆らのようにド派手なホームランを飛ばすことはほとんどありません。しかし、中野は昨年リーグで3番目に多い157本のヒットを放っています。プロ野球は現在年間143試合なので、1試合に1本以上のペースでヒットを打っている計算になるわけです。野球は9人でやるスポーツですから、みんながみんなド派手じゃなくていいんです。ホームランが少なくても安定してヒットを打ってチャンスを作る、そんな選手だって必要です。

侍ジャパンにおける中野の存在

メディアが今回の代表メンバーを取り上げるときに、中野の名前はなかなか出てきません。スタートから出る可能性すら現時点ではそこまで高い選手ではないからです。しかし、中野はプロに入った時も最初はそうでした。あくまで控えの選手だと考えられていたのです。それでも、試合に出る中で走攻守全てにおいて結果を残し、開幕して1ヶ月もすれば毎日スタートから出る選手になっていました。また、仮に守備でミスをしてしまったとしても、必ずその後打って取り返してきました。このように気持ちが非常に強い選手なので、今回の代表においても、隠れたキーマンに十分なりうる選手だと僕は思っています。大谷や村上といった海外勢にも負けない破壊力を持ったプレーヤーに注目が集まりますが、中野のような走攻守全てでスピードを活かしプレーする渋い選手も元来の日本野球の持ち味です。

Photo by オムライス(@IE0I666I)さん

最後に、日本には選手が打席に立った際にみんなで歌って応援する文化があり、この中野にも固有の応援歌が存在するので、それを紹介して終わりたいと思います。

【中野拓夢選手の応援歌歌詞】
強い気持ちで 勝利を目指せ中野
さあ夢を拓け 打て走れ中野

長くなりましたが、これを読んでくださった皆さんが中野拓夢選手に、侍ジャパンに、そして野球に少しでも興味を持っていただけたら幸いです!ぜひ皆さん一緒に日本の世界一奪還を応援しましょう!!

Photo by 糸(@O65128)さん

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