母、南極に行く。

今日、ある平和なごくごく普通の夕食にて。
やっぱり火種はお母さんでした。

「そう、今日ね、本屋さんでいろいろ見てたんだけど、私、、、」

私、、、、なんなんだ。今度はどうしたんだ私。

「私、南極行きたいんだよね。」

、、、、、、。そうか。うん。次は南極に行くのか。

「でもね〜。迷ってる。」

何にだよ。

「北極にしようか。」

うん。確実にそこじゃない。少なくとも絶対にそこではない。それだけはわかる。

このお母さんと言う人は、どうしてこんなにも迷いがないんだろうか。なんでそんなに綺麗な目をして断言できるんだ。その自信はどこから来るんだ。
いや、そもそもなんだよ、南極って。

そして、悩みに悩んだ末、出した結論は、、、

「いいんじゃない。気をつけてね。」

諦め。

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