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コロナ禍下の夢を見た

まだ寝られる――そう思って二度寝をしたら、夢を見た。
なにもおかしなところのない、事件が起こるわけでもない、日常のワンシーンというような夢だった。

その後、起きようと思っていた時間にしっかり起きて、身支度を整え、朝ごはんを食べ昼ごはんを食べ、日用品を買いに近所へ出掛け、帰宅しよくよく手を洗う。

ここでようやくハッとした。
今朝見た夢の中のわたしには、「コロナ禍下」の意識があった。


二度寝があまり長くなかったせいなのか、その夢はごく短いふたつのシーンで構成されていた。
ひとつめの場面では、ソファが置いてあるそれほど広くはない部屋で、友人(○○さん、などのわたしの中で思い浮かべられるはっきりとした友だちではなく、「友人」という概念のようなものをまとった知らない人)5人くらいと集まって楽しそうにわいわい話していた。
ふたつめの光景は、やはりちっとも知らないが親しいらしい「友人」らと、4~5人でカラオケで歌っているというものだった。
それら両方で、わたしは「こんなことしてていいのかなあ」と思っていた。マスクもせずに、こんな至近距離で、大騒ぎしていいのかなあととても不安な気持ちでいた。

新型コロナウィルスが猛威を振るいはじめてから、すでに一年以上が経過している。つまりわたしはその間、どう少なく見積もっても365回以上も寝ているわけだけれども、「コロナ」が夢の中にまでやってきたのはこれがはじめてだった。
はやいほうなのだろうか。それとも遅いのだろうか。他の人は、もうとっくに夢の中でも「コロナ禍」なのだろうか。自分ではかなり気を付けて暮らしていると思っているのだけれど、元来のお気楽な気質が、こうして夢へのタイムラグという形であらわれてしまったのだろうか。これから先、「コロナ」がどんどん夢の世界に侵食してきたら、いずれ夢の中で会う人もみんなマスク姿になってしまうのだろうか。


現実での新習慣(新常識?)の夢への発露という、なんだか興味深い出来事だったので書き残しておきます。

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