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Home / Dream Theater(1999)

HomeはDream Theaterの楽曲で、アルバム『Metropolis Part 2: Scenes from a Memory』に収録されている。

Home

コンセプトアルバムの中の1曲

この曲はアルバム『Metropolis Part 2: Scenes from a Memory』の中の1曲ですが、このアルバムはコンセプトアルバムです。
詳細は次のブログが詳しいと思います。

上記記事でも、Homeはこのような立ち位置です。

第2幕が始まり、新たな真実が明かされていきます。

ここで二人の人物が登場します。
METROPOLIS, PART I: The Miracle and the Sleeper(メトロポリス)で二人の兄弟として表されていた、The Miracle (ザ・ミラクル)と The Sleeper(ザ・スリーパー)です。

ザ・ミラクルはアルバムのライナーノーツによると、エドワード・ベインズ議員、ザ・スリーパーはジュリアン・ベインズで、二人は兄弟です。
歌詞の中では、ミラクル、スリーパー、エドワード、ジュリアンと、二人の名前が混在して出てきますのでちょっとややこしいです。

まずは、ザ・スリーパー、つまりジュリアンが自分のことを歌っています。
ジュリアンは欲望に勝てずに堕落していく男として描かれています。
ライヴ、メトロポリス2000のDVDでは、彼がギャンブルとアルコールに依存している様子が映像として挿入されています。
そして、それがヴィクトリアが彼から離れるきっかけになったようです。

そして次は、ザ・ミラクル、つまりエドワーズの述懐になります。
ヴィクトリアはエドワーズに、ジュリアンの抱えている問題についての悩みを打ち明け、泣き続けます。
次第に二人は親密になり、愛し合うことになります。
しかし、エドワーズは、自分の兄弟ジュリアンの恋人をものにすることについて強い罪の意識を感じます。
それでも、彼女の誘惑に耐えられず、兄弟を裏切る道を進んでいくことになりました。

最後にニコラスの言葉が続きます。
ヴィクトリアの物語をもっと知るために記憶の中の鍵を開けることを決意します。
彼女についての謎を解くことが自分にとってすべてと感じ、真相を追究して行きます。

この曲は13分ほどの長い曲になっていますが、やはり圧倒的な演奏力で一気に聴かせてくれます。
特に、この曲はメトロポリスパート1 の続編のような楽曲になっています。
歌詞もちらほらと、パート1の中から取られていますし、メロディやリフもやはりパート1から取られているところがあって、思わずニヤリとさせられます。

僕を形作った洋楽アルバムたち Vol.138 DREAM THEATER - METROPOLIS PT.2 : SCENES FROM A MEMORY
 

Metropolis, Pt.1 -The Miracle and the Sleeper- / Dream Theater (1992)

上記記事にあるメトロポリスパート1とは、以前私がこのnoteで取り上げた記事です。このアルバムの元となった楽曲ですね。

アルバム『Metropolis Part 2: Scenes from a Memory』楽曲リスト

このアルバムの壮大さとかっこよさ、緻密な構成は見事でコンセプトアルバムでも最高峰の1枚だと思います。

1 Regression
2 Overture 1928
3 Strange Deja Vu
4 Through My Words
5 Fatal Tragedy
6 Beyond This Life
7 Through Her Eyes
8 Home
9 The Dance Of Eternity
10 One Last Time
11 The Spirit Carries On
12 Finally Free

ライブ版

Dream Theater - Home (Live Scenes From New York)

当時のライブの様子です。いつかツアーで再現してほしいと思っていますが叶う日がくるのか…!

アルバムの根幹の1曲

この楽曲は上記記事の解説を見てもわかるとおりで、アルバムの中でも根幹の1曲となっています。テンポは遅いですが間違いなく最高の1曲です。聴いたことがない方はぜひ聴いてみてください。


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Dream Theaterの中でも大好きな1曲です。インストゥルメンタルですが、流れゆく激しさがたまりません。

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