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障害者が、っていう感じじゃない、あたらしい店/道の駅まえばし赤城「SHOP CAFE Qu」

3/21(火・祝)にどーんとオープンする「道の駅まえばし赤城」。日帰り温泉施設やバーベキュースペース、前橋の新旧合わせた飲食店など、注目を集めること必至なスポットの中に「SHOP CAFE Qu」という、かわいらしいお店があることをご存じでしょうか。

このQuには、素朴なパンやうどん、無農薬で育てた米を土田酒造に委託し作られたすっきり美味しい甘酒(これがめちゃくちゃ美味しい)などの飲食。そして、手すき紙で作られたカードカレンダーや木工細工などのお土産品が、木製の温かみのある什器に楽しそうに並んでいます。

一度入って、面白かったね、で出るだけでも良いお店ですが、そのパンやうどん、無農薬米や手すき紙、木工細工や木製の什器までも全てが「前橋市内にある、障害をもった方たちが通う福祉事務所で作られたもの」なのです。売っているものや飾ってあるもののほぼ全てが。

Quの新しさは、「障害をもった方たちを応援する店 → 良い店だね」ではなく「良い店だね → 実は多様な方たちを応援する店なんです」という見せ方にあると僕個人は思います。全面に障害者支援を出さないことにより、入り口を広くして、福祉事務所の利用者の方にも「カッコよい店だね、そこで自分たちが作ったものが売られているのは嬉しいな」と思ってもらえる店づくり。

数か月前、その店長の千木良さんから「店内で流すための映像を作ってほしい」と依頼をいただき(どんな人たちがどんな場所で食べ物や手工芸品を作っているのかを映像でさりげなく見せる、という千木良さんの案はとても良いと思いました)、下記の6か所を回りました。

野菜→(福)ゆずりは会障害福祉サービス事業所 菜の花(青梨子町)
アート→NPO法人 麦わら屋(高井町)
パン・菓子→(福)あそか会 赤城野工房(江木町)
うどん→(福)あそか会 光明園(江木町)
和紙→(福)一越会ワークハウスドリーム(城東町)
木工→障がい福祉サービス事業所リーフ(総社町)

どこもとても良かった。一言で言うと、食べ物や手工芸品を作っている利用者さんたちが皆真剣で、楽しそうで、良い仕事をしていて、それをサポートする環境があった。オープン直前のバタバタな中で、店内で流す映像を一足先に見てくれた福祉事務所の指導者の方が嬉しそうに

「障害者が、っていう感じじゃないな、もう職人だよな」

とこぼした一言に、福祉事業に関わる皆さんの意義や、Quの存在意義が込められている気がしました。

・・というわけで、色々と目移りするどでかい道の駅が誕生したわけですが、ぜひともQuにもお立ち寄りいただき、美味しい甘酒やうどんなどを食べて、お土産も買って帰ってください。その先には、ただの購買行為に留まらない「あたたかい未来」があるに決まっているのですから。

Qu インスタグラム

道の駅まえばし赤城

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