ぶらり箱根湯本旅行記②

7月に箱根湯本の日帰り温泉『天山湯治郷』に行ってきたのだけど、バス乗り場の近くに湯本富士屋ホテルの日帰り入浴についてのポスターがあった。

少し気になっていて頭の片隅に置いていたけど、ついに体験してきた。

湯本富士屋ホテルの公式サイトはこちら。


天山の記事はこちら。


家を出たときは空が曇っていた。だんだん明るくなり、箱根湯本に着く頃には晴れ間が広がっていた。箱根登山線は外国人観光客が多く、いいね〜楽しんでってね〜、と心の中で思いながら電車に揺られ到着した。

観光客で混雑する箱根湯本駅を抜け、のんびり歩いた。真っ赤なあじさい橋からは美しい早川の流れを目と耳で感じることができた。

湯本富士屋ホテルは数年前に宿泊で利用したことがあったけど、平日の退勤後に向かったため到着が遅く、翌朝は別の場所で朝食を食べるのに早く出てしまった。当時の滞在時間は短かったものの、今回改めて訪問した時、どこか懐かしく感じた。

フロントで日帰り入浴利用の手続きをして、料金を支払った。土日祝は2,500円だが、公式アプリのクーポンを提示すると300円オフになるのでこれは忘れずに提示を行いたいところ。

2階に上がり大浴場『温泉湯処 早雲』へ向かう。受付でタオルを受け取り、脱衣所へ。12時半ごろだったと思うが、脱衣所には2人、内風呂&露天風呂には3人ほどしかおらず、空いていて良かった。シャワーで軽く汗を流し、椿のボディーソープで身体を洗った。優しく華やかな香りがした。

まずは露天風呂へ。木々のマイナスイオンを浴びつつ湯本の温泉にじっくり浸かることができ、とても癒された。以前宿泊したときは夜しか入浴しなかったので、今回昼間の景色を楽しむことができ満たされた気持ちになった。

何も身につけない姿で石や岩に触れながら温泉に浸かることほどリラックスできることはない気がする。デジタルデトックスなんて言葉があるけど、現代は「何もしない」をする機会が少なくなってしまったように思う。スマホの向こうの世界は私に何をもたらすのか、目に入る全ての情報は必要なことなのか、なんて温泉に浸かりながらぼんやり思った。

露天風呂は2つあり、はしごして両方楽しんだのち、サウナへ。マットが貸し出されていて清潔で嬉しい。入室し、目の前の砂時計をひっくり返して5分じっくり汗をかいた。もう5分行けそうだったけど、無理せずいったん退出した。

少しぬるめに設定したシャワーで身体を洗い、屋内の大浴場へ。ジェットバスのゾーンがあり、気持ちの良い刺激を全身で受けた。再び露天風呂に行こうと思ったが、人が増えてきていたのと充分温泉を堪能したので身体と髪を洗って退出した。

脱衣所は広く、化粧水や乳液のほか、フロントで販売しているトリートメントやクリームも設置されていた。こういうのはよいホテルの大浴場ならではだと思う。

湯上がりラウンジへ移動した。

オットマン付きのリクライニングチェアや、おしゃれなソファーがたくさん並んでいた。清潔で程よく明るい静かな空間だった。窓からは箱根湯本の緑が視界いっぱいに広がっていた。

良質そうなウッドコーンスピーカーからジャズピアノが流れ、リクライニングチェアでくつろぎながら心地の良い時間を過ごした。

窓の外に広がる木々の寿命を思ったら、人間なんてちっぽけな存在だと思う。それでもあと何十年も日々は続いていく。さまざまな経験をして今日がある。今日もまた、明日以降過去を振り返ったときの経験の1つになる。

無理せず自分の心に素直に生きたい。どうでもいいことに流されず、きちんと自分で余白を作って、温泉を楽しむ時間を作る。温泉最高。また箱根行きたい。

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