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暁星国際小学校の紹介 -その3 実際授業とか学力レベルはどうなの?編-

全体と英語

 暁星国際小学校はいわゆる難関私立小学校ではありませんので,実際にどのような授業が,どれくらいの難易度で実施されていて,生徒の学力がどの程度であるかということは実際は良く分からないというご家庭が多いかと思います.とは言え,インターナショナルコースもしくはレギュラーコースに入学を進めた保護者の皆様にとっては語学力の向上が目的の第一であることも多いと思いますし,それに加えて,学びの意欲やPBL(Project Based Learning)への取り組みを通した問題解決能力を高めてくれることを第一目標と考えていらっしゃると思います.

 英語力の取り組みについては,過去の記事に記載しましたが以下の実績となっています.実際のクラスを見ていると,レギュラーコースでは概ね3年生から6年生の間に3級は取得するイメージかと思います.それ以上へのチャレンジはご家庭や生徒さん自身お勉強に対する意識によるかなと感じます.インターナショナルコースの生徒については,入学時点から英語力が凄いので準2級から2級は6年生までにほとんどの日本人の生徒さんは取得できるレベルです.問題は英語力というより漢字や日本語力の方にあり,出題されている内容が日本語で理解しづらい点の方こそ問題があります.言い換えると日本語力が伸びてくる小学校3年生から5年生にかけてで一気に2級取得者が増えていくと言うことです.

英検 5級 4級 3級 準2 2級 準1 1級
A組  21  32  18  11   1
B組   4  22  26  41   41    8     1

 レギュラーコースでも本人にやる気があり,または保護者の方がしっかりされていると小学2年生くらいで準2級くらいまでは取得する生徒さんもいらっしゃいます.

各科目について

 暁星国際小学校では,レギュラーコースは基本的に5年生までで小学校のカリキュラムは終了となり,5年生の半ばからは復讐や受験対策などを踏まえた内容となります.インターコースは全ての教科書が英語でできており,海外から購入していることもあって全体の進み自体は遅いという特徴があります.レギュラーコースもインターコースも,授業そのものに特別な何かがある訳ではない印象ですが,授業そのものは丁寧に,繰り返し進められており,宿題の出し方や内容についてもとても丁寧に考えられている印象があります.英語以外の科目について,私の印象を元にした感想を述べていきたいと思います.

1.図工:おすすめレベルが高い(私は好きです)

 基本的に図工・美術の授業はB組(インターナショナルコース)の先生が実施することになっています.インターコースの担任は外国籍の先生が受け持つことになっていますので,日本人の生徒さんにとっては,もしくは日本で図工の授業を受けてきた私たちにとって,図工で作成される作品のオリジナリティがとても良いです.ただ色を塗るだけでなくクレヨンと絵の具と画用紙を使うことであったり,ただお花の絵を描くだけでなく,抽象性を生徒に考えさせて自由に描写することなど,それらを通して完成した作品のクオリティは皆しっかりしていてとても味わい深いものばかりです.私の家では,幼稚園などで作成したものを保管したりスクラップすることはほとんどありませんでしたが,図工の時間に作成した絵画については,ファイルにスクラップして保管するようにしています.

2.国語・算数

 こちらは特徴的な何かがあるというよりは,丁寧に時間をかけて指導をされているところが印象的です.特に1年生から何回も繰り返し理解するまで進めること,後述しますが補習などを通した個別対応も行なうなど,フォローアップもしっかりしています.算数については,特に1年生の後半から始まる時計の読み方,引き算や割り算など,一般的に躓きやすい箇所については繰り返し学習をしています.高学年になってくると割合や分数などが始まりますので,1-3年生までの間で算数が好きになる,最低でも嫌いにしないということはどの先生とお話をしていても皆さんがおっしゃります.

3.理科・社会

 理科・社会も国語・算数とその方法に大きな違いはありません.ただ理科については,大学や大学院で生物や工学を専門に学んでいらっしゃった先生がおり,その方が理科の授業や実験,特別授業を担当されており,実験や知識の伝達がとてもユニークで面白いようです.子ども達からの評判も良く,理科好きの子どももお友達に多くいます.理科や実験は論理的思考や科学にとても親和性が高いので,とても良いなと思っています.

4.宿題

 宿題は多いと聞いていましたし,学年が上がるほどに増えていきますが,そこまでではないかなと感じます.2年生くらいからは概ね1時間あれば終わるくらいの量で,高学年になっても1時間弱で大体は終わらせられているように思います.あっ,フランス語の宿題が出ると時間がプラス30分かかります!親も教えられないですしね 笑 宿題の量は気になったことはあまりなく,ただその内容のなかで,自主勉強や考える内容の問題があったりと,色々と工夫した宿題を出されているなと感じます.特に考えたり調べたりする宿題は土日に出ることが多いですので,計画的に実施するような時間管理能力も必要ですので,親としてはそちらの方を中心に子どもに話しかけていたように思います.

5.補習

 週に約2回くらい,放課後に補習があります.あくまでも希望者のみ(バス時間の対応などはしていないため対象者はあまり多くないです)ですが,苦手科目や成績があまり望ましい状態にない生徒さんに声をかけて勉強をすることもあるようです.

実際の暁星国際小学校の授業や学習能力のレベルはどうなの???

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