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ウタちゃんを観てきた感想

ONEPIECE Film REDを観てきた感想だけを書きます。
語彙が死にます。

※ネタバレあり



友達と2人で見に行ってきたんですが、友達は既に1回観ており、
「もう1回私見たいから誰か一緒に行かない?」と言われ、私は見たこと無かったのでぜひ、と思って一緒に行ってきました。

でも私はONEPIECEを全く知らない。
麦わらの一味が何人いるのかも知らない。
ゾロとチョッパーとナミとサンジしか知らない。
後は顔を見たら顔だけ思い出せる。
○○の実とかもあんまりわからない。

そんな私がONEPIECEの映画を観てもいいのか。

いいんです。


あとAdoちゃんは好きで、ウタちゃんの曲もYouTubeで死ぬほど聴いていたので曲だけは全部知っていたからからこそ、逆にニワカにはなりたくないから行きたかったのです。

ウタちゃんの曲をYouTubeを観てると、コメントで
「映画を観ると曲の意味が変わってきて泣ける」
と言ってる人が多数いたので、これは映画を観るしかない!!!と思いました。

そして友人も「絶対泣くから」とだけ言われました。怖いですね。



映画館は新しい音響の入った劇場で、
『Meta Sound』という立体音響みたいな劇場でした。
とーっても臨場感がある、生ライブみたいな聴き心地でした。



見終わりましたがびゃーびゃー泣きました。
それはそれは泣きました。
ウタちゃんに全てを背負わせすぎです。
エンディングに入る前から、なんならいっちゃん最初に『新時代』が流れた瞬間にもう涙腺ゆるゆる。

「あー、新時代ってこういう事かー」と。

そして海賊が嫌いなウタちゃんは、みんなを幸せな世界へ導くために考えて考えて、そしてたどり着いたライブだったんだなと。

食べ物も飲み物もなんでも叶う、魔法みたいな世界。これがウタウタの実の力なの?凄いななんでも出来て。こりゃなんか不気味だな。と思っていたら本当に大正解。

この辺りでウタちゃんが急に恐ろしくなりました。

「ルフィ、海賊辞めなよ」
のセリフがこんなにも狂気に溢れていたなんて私は思いもしませんでした。

そして『私は最強』が流れ、こちらも同様に
「あー、こういう意味だったんだ」と納得。
そりゃ最強です。ルフィも、なんかわかんないけど強そうな海賊の皆さんも、歯が立ちません。

そして場面が変わり、1人でずーっと『寝れなくなるキノコ』(名前を忘れました)を雨の中パクパク食べるウタちゃんに泣きました。
みんなが幸せなのに、自分だけは現実の世界で孤独にキノコ食ってるの辛すぎじゃん……ウタちゃんもみんなみたいにたくさん美味しい物食べて……。

そして『ウタカタララバイ』の歌詞では特に
「ねぇ教えてなにがいけないの?」という部分。
意味を知ったら本当に本当に辛くて、突破的な泡沫なんかじゃない、永遠に続く本当に幸せで楽しい世界なんだと信じて疑わないそのウタちゃんの姿勢は本当に立派でした。

立派だからこそ辛い…特にウタカタララバイは的を得すぎていた気がする。

「この時代は悲鳴を上げて救いを求めていたの」
「私がやらなきゃ、だから邪魔しないでお願い」

はーんもう鳥肌しかたちません。

しかしそれを求めていたのは紛れもない『ファン』の人達。
海賊に大切なものを奪われ、助けてウタちゃん!とただの女の子であるウタちゃんを救世主として頼ってしまったのが全ての原因かなぁと。
そしてウタちゃんは責任感(Tot Musicaで音楽の街を滅ぼしてしまったこともあるんだろうか…)から、自分が救わなければと思って、思い詰めてこんなことになってしまったのなら、この騒動はウタちゃんのせいじゃないよ………と抱きしめたい。

「今更どうしろっていうの?」
と、赤髪海賊団がウタちゃんを置いて行ってしまった真実を、謎のでんでん虫から知ってもなお思い詰めるウタちゃん。
ウタちゃんに全てを背負わせすぎです。やめろ。


しかし、曲だけ聴いていたとき大好きだった『Tot Musica』がまさかそんな呪いの歌だったとは思わず通勤で爆音で歌ってしまっていた。戦慄した。


シャンクスはバカかっこよかった。
ちゃんとお父さんだった。
私はシャンクスの過去など一切知りませんから、今回のシャンクスが全てです。

宝箱を開けて、そこにウタちゃんがいたその瞬間からシャンクスは父親になったんだなぁと思うと涙。

どっかのシーンでシャンクスが
「親子喧嘩の途中なんだ」
みたいな事言ってさらに泣く。こんなにも世界が危ういのに「親子喧嘩」という日常ありふれた言葉を使っているシャンクスはまさしく父親だった。

あとはファンの人たちが「そろそろ帰るよ。羊の面倒を見なきゃ」などと言い、現実に帰ろうと言い出すとウタちゃんは

「なんで?ここにいればそんな事しなくていいんだよ。働かなくても、嫌いな学校に行かなくてもいいんだよ!!?」

と、本気で信じている。自分の創った夢の世界が本当に幸せな世界であると。
するとあちこちから「こんなの望んでない!」とか「いい迷惑なんだよ!」とか暴言を吐きやがるファンの人たち。
もちろん中には「このままこの世界にいたい」という人もいたが、それがさらにウタちゃんの狂気を加速させてしまっていて私は「もうやめて!!!」と心の中で叫びながらびゃーびゃー泣きました。


スタッフロール後、サニー号叩きながらルフィが思い出していたウタちゃんはなんて言っていたんだろう。
私が覚えているのは
「この麦わらが似合う海賊になりなよ」
みたいなことを言ってルフィに麦わらを返していた部分が記憶にあるのでそれかなぁと思って。
それで最後に「海賊王に俺はなる!」って言うセリフに繋がるんかなぁ????


Twitterで感想を見た時はあまり良い反応が見つからなかったので期待薄だったが、個人的には最高に面白かった。

ウタちゃんのライブ演出は本当に私もウタちゃんのライブに参戦してるみたいだったし、ついペンライト振りたくなっちゃった。そのくらい演出は最高。
曲の解釈も最高の解釈一致。
作詞作曲者さんは天才。
そしてAdoちゃんと声優さんの声の相違が気になるかなぁと思いきや全く気にならん。

後半はバトルがモリモリで私は能力の事もウソップの父親のこともなーんも知らなかったので「えっ、そうなん???」って思いながら見てましたが、そんなこと気にする余裕の無いくらいの超、派手派手バトル。
もう雰囲気だけでバトルシーンは楽しめました。

ウタちゃんは最後死んじゃったのかな、でもスタッフロールの時にの背景ではたくさんの人がウタちゃんの曲を聴いている様子だったので、ウタちゃんの曲や歌声は残り続けるんだと思って。

DVDなどが出たら絶対買いたい。ウタちゃんのライブ映像の部分だけずーっと観てたい。

そのくらい良い映画でした。また観たい。

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