3月29日㈮ 未知の町がまだまだ山ほどあるのに世界の全てを知った気になって絶望するのは愚
・ホテルの部屋に人間がいた痕跡を消す仕事。
現役茶髪大学生Hさん、ズボンを忘れてしまったけど、山小屋で働いててオフシーズンだけここで働いているUさんに貸してもらったらしい。
無断で他人のズボンを盗んだ私と違い、HさんもUさんも偉い。
朝から強風と大雨。
外階段を「わ〜濡れるー!」とか叫びながらHさんと2人で登り降りする、という青春みたいなことをする。
従業員用の通用口のガラスのドアが強風で開いて、そこから強風で勢いよく閉じて、盛大にガラスが割れてしまって使用禁止になる。
朝礼にて、ベテラン熟女Oさんとチーフが4月からの勤務形態に関して軽く口論になる。
大人が揉めてるところを見るのは面白い。
・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
パルクール小学生Hくん、乗り物酔いしやすい体質だけど、こないだシンガポールへの旅行へ向かう飛行機の中では、旅行が楽しみすぎてワクワクが勝って全く酔わなかったらしい。
良い話。
・中学生男子の体験授業。
なかなか治安がわんぱくな町、の駅から30分くらい歩いて夜7時ですでに道に人間の気配が皆無になる怖いゾーン、からさらに傾斜80度くらいの山道を15分ほど登ったところにあるプレハブ小屋みたいな家。
ここに毎週通うのはキツイな!と始まる前からテンション激下がりな状態で家の中へ。
外観の質素さに反して室内は豪邸という不思議ハウス。ハリー・ポッターにこんなん出てきたなって思う。
父と息子の二人暮らし。あとお洒落な犬。
冒頭で本社の担当者とZoomで挨拶の儀式。
お父様と担当者がどっちもスキンヘッドで、私もスキンヘッドではないけど薄毛なので、画面上の4人中3人がハゲているという状況。
リビングのテーブルにて指導。
私、その隣に生徒さん、そして私の向かい側にお父様。
お父様、90分間ずっと目の前で指導を見続ける。
とてもやりづらい。
生徒さんに自分で問題を作成してもらい、それをそのまま宿題にする、というその場で思いついたことをあたかもいつもやってる指導法かのように披露してみる。
指導終了後、お父様に「先生が可愛らしいネクタイピンをしていたのが印象的でした」という指導と関係ない感想をいただく。
もしお金が余っていましたら、ください。