3月24日㈪ 地球のバグ

・人妻の家に行ってその家に住んでいる子供に知恵を授ける仕事。
 朝から小学生の家へ。飼っている犬の名前を聞いたら、今までいろんなご家庭で聞いてきた犬の名前で一番普通。逆に異質だと感じた。
 たぶん、キラキラネームだらけの学校だと「直也」とか「祥子」とかが異質な存在になるのかもしれない。



・コンビニでビールを買ってみて、家に帰って飲んでみた。
 やっぱりお酒を飲むとものすごく眠くなってしまって、スパイダーマンのアニメの映画観てたら面白かったのに寝落ちしてしまった。



・ハリウッドザコシショウさんのYoutubeをいくつも観て、虹の黄昏さんのファンになる。



・Youtubeで無職の人とか借金抱えた人とか、そういう動画ばかり観てしまう。
 テレビが王様だった時代は、基本的にイケイケな人しかテレビ画面に映らないし、その人たちがイケイケじゃなくなったらもうテレビ画面には映らないからその後どうなったのか知る由もないし、「あの人は今」みたいな番組に出てくる人はそれなりに復活して落ちぶれ終わった状態で画面に映っていたから、大金持ちか人気者しかこの世には存在しないのではという錯覚を抱いた。

 僕の中高時代がそうだったけど、孤独なときって外に出る用事が無いのに人恋しいからテレビばっかり観ちゃって、そうすると大人数の陽気な人たちがワイワイやってる様子ばっか目に入ってきて、孤独であればあるほど視界に入る他人は集団行動する統率とれたパリピみたいな人ばかりになるという、地球のバグ。
 自分と「他人」との差が開きすぎてどんどん孤独感が増していった記憶。

 そう考えると、今現在進行形で落ちぶれてる人とか、テレビマンが寄って来そうな派手であからさまな苦労をしているわけでもない静かな苦痛に無言で耐えている人とか、こんな人がここにいるよーあそこにはあんな人がいるよーって可視化されるようになったのはたぶん、良い時代になって来てる気がする。
 まあ、そもそも世界に上とか下とかがあって「落ちる」とか「登る」とかいう概念があるのかどうか、もわかんないけど。


 人生行き詰ってるガチの人のYoutube動画のパンチには、どんなフィクションも勝てないな、もうそんじょそこらの創作では勝てない時代になったんだな、と実感。

もしお金が余っていましたら、ください。