子どもの内に裁判を見せるのはありか、なしか(道交法違反、過失運転致傷) 傍聴小景 #9
裁判を多く傍聴していると、珍しいなと思うことは多々ありますが、全くの初めてのケースというのはあまり起きません。
まぁ、この書き出しなので、起きたわけなのですが。
私は独身で、子どももいないのですが、今後仮に自分に子どもができるようなことがあれば、法廷に連れていきたいという思いがあります。
別に傍聴人として跡を継いでもらいたいとかそんなんじゃなく、悪いことは悪いと感覚的に学ぶことに繋がればと思うからです。でも、さすがに連れて行く法廷くらいはこちらでちゃんとチョイスしますが。
はじめに
裁判が始まる前、法廷前のベンチに座って開廷を待っていると、
若い男女3人が子どもを3人を連れてやってきました。
女性Aは赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんはその中でスヤスヤ寝ています。
男性は3歳くらいの女の子と手を繋いで歩いています。どうやら、女性Aと男性は夫婦のようです。ここでとある「おいおい」があったのですが、これは後述します。
女性Bも3歳くらいの子どもを連れています。
若い被告人だと、その地元のお友だちとかが傍聴席に来るということは、たまにありますが、今回の場合は、
子どもを連れた男性が被告人そのものでした。
まぁ、これだけなら正直ある話ではあるのです。
開廷され、法廷に座る被告人(お父さん)に、さっきまで手を繋いでてくれたのに何で?と言わんばかり、「パパ」と手を伸ばしています。
パッと見、切ないは切ない情景ですけど、被告人は笑顔で手を振っています。何を笑顔で手を振ってるんだという感じです。
さて、そんな子どもに見守られて、この被告人が何をしたのかというと。
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