違法販売者に学ぶ、日本のアニメはなぜ優れているのか(著作権法違反) 傍聴小景#37
会社員時代、著作権にちょっぴり関わる仕事をしていた私。専門にしてたとかでなく、コロナの関係で新たなサービスを展開するにあたり、学ばざるを得ないことに。
関わってみて思うのが、結構曖昧なことが多い。
もちろん、法律があるので絶対にダメなラインはあるんだけど、大手でも意外と重要視というか社内ルールもしっかりしてないところがあり、「それくらい、いいんとちゃいますの?」と言われることも。でも、後々もめ事になったりするのも嫌なので、こっちから確認事項定めたりと大変だったなぁと思いだしたり。
はじめに
裁判って珍しい罪名だったりすると、比較的傍聴席が埋まりがちなんですが、この事件は平均して6人と、ぼちぼちといった感じ。個人的に著作権法違反って言葉を聞いたら興味引かれる思ったんだけど、難しいと思ったのでしょうか。
性的なものだと、10人は軽く超えることが多いので、裁判傍聴は趣味が悪いと言われるのも分からなくもないという感じです。
事件の概要(起訴状の要約)
ついに法廷にも「鬼滅の刃」の流れが押し寄せてきたという感じです。
やはりコロナで家にいることが増えて、こういう犯罪も増えたりしたのでしょうか。裁判自体は今年のものですが、事件自体は令和2年から令和3年末の話なので、長期間に渡って行われていたようです。
検察官が提示した証拠類
傍聴をしていると、犯罪によく使われるソフトウェアの名前に出くわしたりします。Wechatなんてのはよく出るんですが、この記事を書くまでゲーム機の「wii」にチャット機能でもあって、それでやり取りしているのかと思っていました。
「TeamVieweer」というのはよく知りませんが、過去にパソコンが壊れたときにメーカーに電話したら、電話しながら遠隔で私のPCを操作されたことがあるので、それと同じものなのかもしれません。デスクトップ画面ががっつりアニメ画だったので恥ずかしかったのを今でも覚えています。
被告人は、著作権侵害について、明確にそのように認識していたわけではないと言っているようですが、少なくとも家ではガッツリと送る準備はしていたようなので、かなり職業的な犯行と思われても、やや仕方ない気がしています。
それにしても扱ってたのは、「鬼滅の刃」だけでなく、「きかんしゃトーマス」に「セーラームーン」と非常に多岐。「きかんしゃトーマス」はきっと今でもテレビ放送とかしているんでしょうから(知りませんが)わかりますが、「セーラームーン」にも今でも需要ってあるんですね。30年前の人に、30年後でも人気あり続けてるよと言っても信じてもらえないだろうな。
「ドラえもん」にしても「サザエさん」にしても今でも一線ですし、「ドラゴンボール」もそこそこ残ってるし、長生きしている作品はホントすごいですね。逆に「鬼滅の刃」が何十年後に残ってるかはわからないですからね。
では、細かいところは被告人に話を聞いてみます。
どういう風に指示を受けていたのか、本当に違法だと知らなかったのかが争点となりそうです。
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