身近な黒幕は作品の中だけでいい(ストーカー規制法違反) 傍聴小景#48
全くもって感心するというのとは違うのですが、裁判を傍聴していて、よくこんなこと思いつくよなという犯罪内容に出会うことがあります。執念ともいえる、失敗したら命を落とすやもというのもありますし、単純にそんなこと想像したこともないよというものまで。
今回は、事件内容そのものを聞いて、思わず「うえっ」と思ってしまった事案を紹介します。
はじめに ~ストーカーってイメージはあるけど~
ストーカーという言葉が出てきたのは20年くらい前からでしょうか、昔ほど大きな話題を生むことは減りましたが、裁判ではぼちぼちやっています。でも、やはり新件があると傍聴席は人気ですね。
一般にストーカーと聞いたら、家に押し掛けるとか、無言電話をたくさんかけるといった態様が頭に浮かぶと思います。見た目はやや弱々しく感じますが、どこにでもいそうなこの20代の男性は、いったいどのような犯行を行ったのでしょうか。
事件の概要(起訴状の要約)~疑問深まる事件内容~
これ、意味分かりますかね?僕は最初、全然意味わかんなかったんですよね。メルマガに登録して監視しているようにさせるとはどういうことなのでしょう。
ちょっと話それますが、メルマガって文化も長いですよね。私もサービス登録のついでに、メルマガ登録することありますが、まず読むことがないので、どういうニーズに応えているのか、いまいちピンと来ていません。
このnoteも自分でやっておきながら、ブログとの差がよくわかっていません。mixiも一瞬復活したりしましたし、こういうサービスの上がり下がりって面白いですよね。一度認知度が下がったサービスが再度向上したなんてニュースを聞くと少しテンション上がります。
上の話は、後の話になにもかかってこないので、忘れてもらって結構です。
検察官が証拠として提出した資料や供述など
えーーーーーーーーーーーーーーーー!なに、その方法。何をどうしたら思いつくんだよ。
確かに、ゲームの主人公の名前を「どうでもいい」にすると、流れるキャラクターのセリフが面白いんで困ったらやってるんだけど(オススメ)、それのストーカー版ってことか。
最初聞いたときは、その回りくどい方法って何?と思ったんだけど、いくらアドレスを変えても追いかけてくる状況に被害女性はかなり参ってしまったようなので被害結果は甚大のようです。
まさか、相談をしていた先輩が犯人と知ったときはどんな思いだったのでしょうか。なんか、そっちの方が想像したくない。身近にいた人が黒幕って、最近の作品では定番ですが、やっぱり実際にあると衝撃度も違うのだと思います。
証人尋問 ~え、それに気づかなかったの?~
証人尋問では被告人の父が出廷しました。
子どもを理系の院にまで進められるような親ですから、見た感じも受け答えも割としっかりしている人だったので大部分は割愛しますが、一部驚きの証言が出てきました。
ありきたりな質問が続きますが、まぁ普通に過ごしている被告人がそんなことをしていると、全く思うことはなかったのでしょう。
しかし、この普通の答弁にも実は結構な闇が潜んでいたことに後で気付くのですが。
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