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でち読書

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読んでるような読んでないような 元「おじさん小学生の読書メモ」
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2022年2月の記事一覧

おじさん小学生の読書メモ35回目

おじさん小学生の読書メモ35回目

久々に「森の生活」を読むと、面白い感想を抱くことができる。

ソローは俗世の人々の無駄と非効率を嘆いて、その根拠を理路整然と述べているが、実は恐るべきことに、その大衆の愚かさ、間違い、放蕩こそが、人類により巨大な豊穣をもたらすものであるのだ。ということを見抜いていない(意図的に無視しているにしては感情的すぎる)

こういうことは、自分もまた陥りやすい罠を表している。他人の愚かさには、それなりの由来

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おじさん小学生の読書メモ34回目

おじさん小学生の読書メモ34回目

最近は絵を描くことについて考える時間が増えている

だいぶ前に地元の本屋で見つけたハウツー本を、ちゃんと読み始めた。著者が自分の作品についての苦悩や逡巡を、技法の解説と並列して内容として提示していたことが興味深く、ひとつ自分の中で確信しつつあることがある。

言語、論理、あるいはそのように呼ばれるものの使役は「鍵」そのものではない。でありながら「錠」を開けることができる場合がある。つまり「鍵開け道

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おじさん小学生の読書メモ33回目

おじさん小学生の読書メモ33回目

図書館に借りた本を全て返したので、家の本を読んでいく。

「儀式論」にちょうど個人的な興味についてのヒントが書いてあった。最近考えていたのは「メタ認知ができない人は、それをどうやって獲得するのか?」ということだった。

メタ認知、自分が他者からどのように映っているのか。そういった感覚は、おそらく訓練によって獲得できるが、本人がメタ認知を、重要で必要なものだと思わなければ獲得することはできないだろう

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