見出し画像

能動経済#104 YouTuber、話の切り口に関する小考

1330文字

「医療業界の闇を暴く動画を作ってくれ」

こんなオファーを受けて即、却下した。元医学部生として経歴を活かして語ることができるなどと言ってくるのである。

彼いわく、「真面目な発信をしろ」とのこと。医学部生の日常でも、予防医学の話でもいい。確かに、私は真面目な発信をすればもう少し支持者が増えるかもしれない。しかし、もちろん却下だ。

現在の私の考えは、こうだ。

・今まで4年以上YouTube動画をアップしてきた中で、真面目系に振っていた時期があった。
・真面目系に振った時期、視聴者やアルゴリズムの反応が薄かった。
・2024年現在、「医療業界の闇」みたいな正論はドクターハッシー、ベテランち、高須幹弥、益田裕介、ドクターA等の競合が多数いる。
・変顔と✕ポーズのような下品なサムネイルをわざわざ作成する必要がある。
・そもそも医療業界の闇があったとして、問題の程度が低い。社会保障費の問題にまで昇華しないと細かい医療業界の問題を議論しても無駄が多い。さらに言えば、コロナ問題という大きな社会問題を私は既に評論し尽くしている(現在も書籍で簡単に読める)。


最後に重要なことがある、

・「FPもとこについて」は最も真面目な医療問題だ。


真面目に私は中年女性が安楽死する世の中が到来すると考えている。私が彼らに成仏して欲しいわけでは決してなく、単純に社会の変化に関する考察だ。

従って、インフルエンサー志望の中年女性を適切に、炎上しないうちに叩くコンテンツ(違法性が限りなく低い)を少々過激に、エロく連続で投稿してきた。彼女の精神を完全に狂わせる事をゴールとして。安楽死につながる社会実験として。

私はYouTuberとして社会に貢献する事ができた。なぜなら、YouTubeに適切なフォーマットで医療問題を大真面目に議論することができたからだ。これは間違いなく、東京医科歯科大学医学部医学科で学ばさせて頂いていた経験から可能になったことだ。

コンテンツには、それが適切にワークするフォーマットが存在する。その時刻に、きちんとワークしなければ意味がない。二番煎じくらいまでなら良いが、50番煎じの医療情報YouTuberになんの価値があるのだろうか。

往々にして初めは間違うものだ。コンテンツの制作を始めた時にあれこれと当たるフォーマットを想像するが、ほとんど当たらない。

続けているうちに、当たりと外れが肌感でわかってくる。

私が現時点でクリエイターとしての知見を共有させていただく。YouTubeの動画は斧に近い。ゆっくりと振り下ろすのだ。刃の部分、つまりタイトルのことだが、ここは毎回同じ角度で振るべきだ。刃の角度を保てるようになってきたら、何回も振り下ろすだけで、ひたすらジュースが出てくる。刃の角度が適切な範囲から少しでもずれると、全く対象物は動かない。

YouTuberにとって、動画のタイトルは命だ。ここでつまんなそうな奴だとか、ありきたりなコンテンツだとか、思われたら終わりと思え。君にクリエイターとしての成功はない。せいぜい情報商材を売って厚顔無恥を世間にさらし続けるんだな。


あろえあろ、お前に言ってんだよ。お前、

お前、藤白りりって知ってるか?


お前。



お前、


好きです。

結婚しよう

この記事が参加している募集

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?