通知攻撃とは何か

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以下の文章は2023年発売の初田龍胡「PPP-戦争論」の抜粋です。「通知攻撃」とは著者の造語です。


現代の攻撃方法はコレじゃないんですよ(殴る)。

攻撃する方法はねこれじゃないですよ(銃の引き金を引く)。コレ、コレじゃないんですよ(爆弾を投げる)。

朝倉未来はマジでメチャクチャ弱いんですよ。現代の人を攻撃する方法はもう本当にコレじゃなくてコレでもないですよ。

コレでもないんですよ。また、ラジコンでもないんですよ。

コレなんですよ(スマホを片手に高速で操作する)。足の開き方にも注目してもらいたい。

髪型とか。髪型は関係ないか。なるべく隅々まで注目してください。これは攻撃になります。

これの何がヤバイかって言うと、SNSで人は麻薬漬けになっているのですね。理由は通知がくるからです。

LINEとかも全部です。僕もLINEにハマったりしたことはありますね。普通に面白いじゃないですか。

普通に知り合いと会話したりして楽しいじゃないですか。ある意味すごいハマってたんです。なぜかというと通知がくるからです。

逆にこっちからも通知を送れるんですよ。LINE で「今日、暇?」て送ると考えたり、Twitter も「いいね」とか通知がくると『俺、見られてんだ…』と感じて多くの人は少しだけドキッとするんじゃないですかね。

自分は大学の間、Twitterは全く使ってないんですけど。


「いいね」が攻撃になるんですよ。そもそもみんな無料で自由にツイートしていいわけですが、あれ攻撃なんですよ。

個人同士の攻撃の応酬が毎日繰り広げられていると考えることができます。逆に「いいね」をつけないっていう無視も、「あなたの事は知りませんよ」という意思表示という意味で攻撃と考えます。

ちょっと分かりづらいかもしれないので何か別の言葉を用いて説明します。「いいね」を送られると、人は反応してしまいますよね。少し0.1秒考えますよね。

「いいね」が来たアカウント主のことを少し考えますよね。それなんですよ。それが脳のリソースを奪ってるんですよ。

つまり、かまって攻撃なんですよ。猫とかがやる「かまって」、それが現代で言うところの攻撃です。

岡田斗司夫の『ぼくたちの洗脳戦争』という無料で読める本があるのですが、結構面白いと思いますよ。古田更一さんの「本は破れ!」にも似たような話が書いてあります。『対第四次世界大戦論文』。


インフルエンサーの殺し方

ジャイアント馬場にチョップされたとしても最悪死ぬけどまぁ数ヶ月で治るわけじゃないですか。

ちょっとガーシー砲とも近いかもしれないですけど、でもやっぱこれ(通知攻撃)によって人を殺めるのは結構容易なんですよ。例えば今週もきりたんぽという人がガーシー砲で活動休止するみたいな話ありました。

悪評がバズってしまうと、なかなかその火を消すのは難しいんですよ。ドラゴン細井もなんとかリリーていうAV女優がTwitterで行った告発が当たっちゃって、パチンコみたいに確変が起きて炎上しちゃったんですね。

炎上した時に発信活動を続けても結構客とかが減って大変ですから、1か月か2ヶ月とかTwitterで黙らざるを得なかったらしいですね。黙るという選択をしたらしいですね。

これに対して同じくYouTuberのヒカルの本では『炎上は燃やし尽くすまで燃やせ』って風に書いてありました。ドラゴン細井のやり方に対する批判ですね。

その本ではビジネスマンぽいインフルエンサーのあり方が批判されていて、僕はこれが当たっていると思っています。ドラゴン細井は今のポジション以上に上にはいけないことが確定してしまいました。

インフルエンサーとしても経営者としてアッパーを見てしまったというところですね。ドラゴン細井は落ち目になっていくと思っていて、ドクターAとかがドラゴン細井の勢力を吸収したと言うか買っちゃったということが最近起こったと思います。

 

小攻撃と強攻撃

通知攻撃を継続した結果として色々な人が絡むような問題に発展して、炎上は起こります。

僕が藤白りりさんに対して行った通知攻撃で言えば、彼女の本が全く面白くないという本質的な問題を指摘して、本質的には大ダメージを与えられるようなことを言ったわけです。

ただ、最初は僕の発言なんて風前の灯ですから彼女は当然無視します。


まあ私も私で片手間に書いただけだから動画自体には全然効果なくても仕方ないのですが、それがアマゾンレビューになってダニエルっていうやつが言ってることも一理あるなみたいな感じになると Amazon レビューの星が1.2とかになって売れなくなるじゃないですか。

藤白りりさんの本がアルゴリズムからも除外されてしまって、本が売れなくなる可能性もあります。


通知攻撃には二段階があると思ってください。例えば Twitter とかだったら「いいね」を1回押すのは小攻撃、「いいね」を定期的に押してるうちになんか DM くれるようになったりするとかも多分あると思う。そしたらこれは強攻撃が効いたってことです。

つまり攻撃が積み重なってスーパーマリオブラザーズ Wii のクッパがファイヤーマリオの火炎瓶30回で死にますけど、小さい積み重ねででかい動きがあるみたいな感じのイメージです。

Twitterであればフォロバが帰ってきて、DMが来る段階を経て、オフ会するみたいに段階が分かれていて、これが小攻撃と強攻撃という感じです。

 

人間の脳は高級品

だいたいわかりましたか?

その人のことを考えてしまう時間が攻撃になるんですよ。人間の脳が今一番高級品なんですよ。

脳みそが人体の中で最も高級品になってて体の値段は下がっている感じがします。


みんなコンビニ弁当とかスーパーの半額弁当とか、松屋とかのご飯で満足しているのですが、それって結構ヤバいと思っています。

人間の体って維持すること自体は結構簡単なんですよ。普通に最後に管を繋げれば生きていけますから。

『ゆりかごから墓場まで』という超絶雑な人生設計にある通りの、穏やかに死ぬユートピアです。

毎日ストロングゼロ飲んでもいいわけですよ。なぜなら各臓器は順番に悪くなって行くからです。

肝臓悪くなったら薬飲みます、腎臓悪くなったから透析します。腸管にがんができたから取ります。最後に膵臓に癌が見つかり死にます。

以上のような感じで、だいたい対応して対応して膵臓がんが余命2年なんだけど2年3年伸ばす方法がありますのでやります。適当に全身に管いっぱいつけられてこうやって、寝たきりになってついでにALSとか発症しちゃって、最終的に目の筋肉しか動かない状態になって死ぬみたいなシナリオをたどる人が多いです。

みんなそうなんです。みんな体に個性がないんですよ。

ここまで発展した医学から見ればみんな同じ体で、全員同じ顔をしているんですよ。だから脳の方が貴重な資源なんですよ、人間の体を使って出来る事はだいたいロボットがやります。

 



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レビュー

発想が奇抜なのか、自分の頭のせいなのかなかなかついていけない話の流れが多くありました。

ページ数は100ページ未満とボリュームは少なく、時間をかけずに読めました。

個人的にはもう少し勉強してから読めば理解できる部分が増えるのではと思いました。

面白かったですがついていけない部分も多くありました

気に入ったところは「能動経済」の記載があったところです。あとAI自動生成動画に勝てるのは無編集動画というのは良かった。その他は見出しがキャッチーなだけでどこかで聞いたような言説。口語体で書かれた本は「世界で1番美しい物語」とか名作も沢山あるからアリだけど、この本はただ喋り言葉で書いただけ。読書の醍醐味である没入感を全く味わえない。YouTube動画を何時間も見たほうがマシでしょう。見た目は小さくておしゃれなのでメモ帳にします。

口語体にしてもバランスの悪い読みにくい文


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