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能動経済#129 弱者の演技をせよ

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こちらの女性YouTuber、なんと交際相手と同棲しているのだ。


このような動画を見て、共感や応援はまずい。真に感じるべきは、彼女の根性だ。

私は彼女のようなチャンネルに大阪の魚屋で値切るおばさんや、バーゲンセールに飛び込むアニメのキャラクターを重ねる。失礼ながら、冬眠前の熊や都内をダッシュするネズミすら見出してしまう。

私は交際相手に(恐らく)生活費の大半を出してもらっている「低収入女」の主張するライフハックなど、1mmも聞く価値がないと断言する。

むしろ、それを臆面もなくYouTube動画にしている商売根性、恥を知らぬが逞しすぎるその鈍感さに対して悍ましさを感じている。


第一、仮にこの動画がバズって一定の支持を得た場合、交際相手の方の立場はどうなるのだろうか。

「無能で屑で性格が悪い為に、交際相手の女性を顎で使って節約自炊をさせ、更にその過程をYouTube動画にまとめさせてあわよくば収入を得たい男性」

こうだろう、いやこれ以外にない。


……。

ん?だって、

貴方が「選んだ」女性、ですよね?


だから、男性は彼女がこのような動画を出すことをよく思わないはずである。低収入なのは彼女の責任ではなく、自分の責任なのだから。自分が禄に働いていないせいで彼女が苦しい思いをしているのだから。


無論、ここまでの話の半分は私の妄想。証拠はない。

彼女は自分がとんでもないキャラでYouTuberとして活動している事に気づいていないだろうが、私の感じた違和感は単に彼ら2人の問題ではなく、視聴者を巻き込んだ立派な社会問題なのだ。

本当のことを言っても誰も見てくれない。人は見たいものしか見ない。YouTubeで伸びるコンテンツは、決まった型があるからだ。

彼女が炎上して絶望を見た時、その責任は愚かな視聴者達にあることは言うまでもないだろう。



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