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自由研究にゴキブリで標本を作ってみた【閲覧注意】

メディアではゴキブリをそのまま映すことをタブーとしていますが、ここはnoteということであえてそのまま記載していきます。

ゴキブリが苦手な人はこの先はガンガン出てきますのでご注意を。。。。

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ある日、誰もが経験するように、ウチにゴキブリが現れました。

そして誰もが経験するように、ゴキブリを飼ってみました。

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ゴキブリの能力を学んでみよう!

黒いドクロのような顔をしているこの虫は皆から忌み嫌われる存在ですが、実は多くの可能性に満ちた生物なのです。

アメリカ・ノースカロライナ大学では災害時にマイクロチップを搭載したゴキブリを遠隔操作する研究がされていますし、日本では大阪大学の森島圭祐氏がゴキブリを使った電池を発表したりしてますし、中国では3億匹のゴキブリに生ゴミを食べさせてそのゴキブリをニワトリや魚の餌にしているそうです。

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このような可能性に満ちた生物がもし蝶のように綺麗だったら喜ばれるかもしれませんが、実際にゴキブリをスプレーで黄色く着色したところ更にキモくなりましたし、殺虫剤メーカーが存在する以上「ゴキブリは良い虫ですよ〜」という印象を多くの人に植え付けるのは無理でしょう。

ということで小学生が夏休みにカブトムシを研究するようにゴキブリを飼ってみた結果、自由研究らしく色んなことを学べたので書いていきます。

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そういえば人はカブトムシが死ぬと悲しみますが、ゴキブリが死ぬと安心するかと思います。

この命の違いには何があるのでしょうか?

ゴキブリは雑食なのでカブトムシよりも遥かに飼うのは簡単ですし、虫かご内をすごいスピードとカサカサという音で駆け回ります。

その速度は1秒間に体重の50倍もの距離を移動するとも言われ、仮に人間サイズだったら新幹線並みの速さだったりします。(人間大の威力を知りたい人はテラフォーマーズを参考にしてみると良いかもしれない。)

ある日、ゴキブリが卵を産みました。

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産みたての卵は白く徐々に黒く変色していきます。

メス1匹で約17回は卵を産みますがその硬い卵鞘の中に20個以上の卵が入っているので、メスは一生に300匹以上のゴキブリをこの世に産み落とすことになります。

さらにゴキブリはオスがいなくてもメスだけで卵を産むという「単為生殖」を行う生き物です。メスだけでガンガン個体数を増やして生命力ヤバいって、、、ゲームならチート級の設定です。

虫かごに入れてもプラスチック部分をガリガリと噛んで実際にちょっと削れてました。攻撃力も抜群です。

お尻についている尾葉は空気の動きを察知するため、新聞紙で叩こうと思っても空気の動きで察知しているようです。見聞色の覇気みたいな防御力を持っています。

さらに米パデュー大学の昆虫学者マイケル・シャーフ教授によれば、殺虫剤の攻撃を喰らったゴキブリはたった一世代跨ぐだけで子供は4倍〜6倍の殺虫剤への耐性を獲得したそうです。(でもそれなら世のゴキブリの多くは既に耐性を持ってるはずでは?)

何この「あとちょっとで倒せそうと思ったらHP回復する魔王」みたいな設定。。。

じゃあ、この魔王に弱点はあるのか、、、

というと実はゴキブリは殺虫剤という魔法系への耐性は少しあるかもしれませんが、叩くとか洗剤かけて呼吸できなくするとか粘着シートで動けなくするとかの物理攻撃には弱いようですね。

猫とか犬を飼うといいかもしれません。

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処刑と防腐処理をしていく

さて、そんな昆虫界の範馬勇次郎であるゴキブリとはいえ寿命があります。

うちのゴキも(餌をあげてなくて)活動が弱まったということで標本というかクリスタル化していきたいと思います。

まず、生きたまま酢酸エチルなんかを吸わせることで体全体に防腐成分が回るそうなのですが、そもそも酢酸エチルは劇薬なので筆者の近所では売ってませんでした。

薬局のお姉さんに「ウチには置いてません」と言われ続け心が折れたのと、ゴキブリごときに奔走するのも馬鹿らしくて諦めました。

唯一見つけたのがマニキュア用のやつですが単価が高いです。

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そこで予定を変更して色々と調べましたが、なんとなく「燻製をすると長期保存ができる」と知っていたのでゴキブリの燻製を作ることにしました。

しかも蚊取り線香にはデヒドロ酢酸ナトリウムが入っており防菌効果に加え、煙のアルデヒドで微生物が殺せるはずです。

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虫かごを逆さまにして段ボールで作った燻製器にかけていきます。

最初こそはお菓子売り場で「お母さんこれ買って買って」という駄々っ子バタバタ状態でしたが、、、

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お母さんがどこかへ行ってしまったことで虚空を見つめたまま動かなくなる状態へと突入していきます。

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かわいそうに。

しかし動物の毛皮業者が動物を撲殺している事に比べれば、神経毒なので麻酔のように眠るように逝ったから倫理的であると解釈しています。元気な頃のゴキブリよ、さらば。

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燻製を作る場合、高温なほど燻製の時間が少なくて済みますが、ゴキを火葬するわけにはいかないので冷燻と呼ばれる燻製をしたいところですが、これだと数十日かかってしまいます。

もっと早くするには、内臓を取り出して綿を詰めて乾燥させるのがいいのでしょうが、ゴキブリの内臓を取り出すのは絶対に嫌です。キモい。

無水エタノールが欲しいところですが丁度フローリング用ウエットシートにエタノールと防腐剤の文字があったため生まれたての赤子の如くゴキブリを包んでしばらく放置します。

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この時点でも若干動いていたので吸ってくれれば防腐効果が高まります。

足のトゲトゲがシートに引っかかりますが、まあ下処理はこんなところでしょう。

これで腐ったらそれはそれで経験となります。

さあ、続いてはクリスタル化です。

クリスタル化してみよう

クリスタル化をする前にまずは形を整えていきます。

発泡スチロールにまち針でゴキブリの形を整えていきます。

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実際にぶっ刺すのではなく、脚を広げるために固定しています。

水分が残ると腐る可能性があるため、ちょうど消毒用のエタノールがあったのでシュシュっとぶっかけてみました。

エタノールが水と結合することで水より沸点が低くなり蒸発していくのではという考えで、この状態でしばらく外に放置しておきます。放置して乾かしている間にレジンを作ります。

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準備したのはこちら。

きちんと量りながら主剤と硬化剤を2:1の割合になるように入れてから混ぜていきます。

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そして型の3分の1くらいに液が入るように流していきます。

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ドライヤーで熱を送ると表面張力が弱くなり気泡が消えていくそうですが、上からドライヤーを当てるとゴミも入るので気をつけましょう。

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半日くらいで液が大体固まってきたら乾かしておいたゴキブリを入れて再び液を混ぜ混ぜして作っておいて容器の3分の2くらいに入れていきます。

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裏向きに入れたのは表面積が大きいのを上にすることでなるべく空気がゴキブリ周辺に溜まらないようにするためですね。

実は結局空気が入ってしまったので、この段階でしっかりゴキブリの羽なんかを多少揺らして液を全体に馴染ませた方が良かったかもしれません。

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これも固まったら、容器の上まで液を入れて容器から取り出せばひとまずはゴキブリのレジンは出来上がります。

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この段階でもそれなりみ見栄えはあるので満足感は大きいです。

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ただ、気泡がキューブの端っこの方にかなり溜まっているのと、触った感じ角とかが痛いです。このままだとゴキ兵器となってしまいます。

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削って滑らかにしてみよう

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と言うことで手触りを滑らかにしていくために紙ヤスリでジョリジョリと削っていきます。

最初は#120の粗い目を敷いてその上をキューブでわさびをおろすかのようにジョリジョリと削って気泡が入っているところをなるべく除去していきます。

準備はいいかい?

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オラオラオラオラオラ!!

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#120から徐々に細かい目のものへと切り替えていきますが、粗いヤスリは形を整えるためで細かいヤスリは表面を滑らかにするために使っていきます。

マスクをつけてないと削った粉を吸ってしまうのでご注意を。

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あまりに作業量が多いため数日かかりました。

後日#5000まで使用していきました。

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#5000まで使用すると石鹸のような手触りになり、凹凸も消えましたが若干透明度が下がっています。曇りガラスのようです。

飼っている観賞魚も興味津々といったところですね。

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とはいえ曇りガラスでは満足がいかないので続いては車用のコンパウンドで艶を出していこうと考えました。

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これもA→B→Cの順番で磨いていきレジンの表面に艶を出していきツルツルお肌にしていきます。

いくぞ!粗キズ用コンパウンド!!

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このとき失敗したのですが、どうやらコンパウンドで磨く際には縦か横の一方向で磨いた方がキズが消えるそうです。

筆者はカラテキッドを見過ぎたせいで円を描くように「Wax On、Wax Off」と磨き続けてしまいました。

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キューブの辺に沿って磨くとやりやすいですね。

はい、と言う事でこれで完成です。

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気泡がまるで宇宙に浮かぶ星空のような、、、宇宙空間にゴキブリという魔王が登場したかのような作品です。

魔王っぽかったのでついでに「ドラクエタクト」の「りゅうおう」の名前を「Roach(ゴキブリ)」に変更してあげました。

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未だかつてここまで手間暇かけて弔われたゴキブリがいたでしょうか?

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ちなみに今回のゴキブリの葬儀は合計約1万円と1週間の手間隙をかけて行われました。

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かなりの時間とお金を無駄にして何も役に立たない無駄なものを作ってしまいましたが、せっかく作ったので知人に見せたところ、、、

「こんなもん持ってくるな。ぶっ殺すぞ。」(30代 男性 経営者)

「キモい。そして生き物がかわいそう。」(10代 女性 短大生)

「何をしたいのかがわからん。」(50代 男性 教員)

「変な人。」(10代 女性 中学生)


と言う読者の大多数が思っているであろう散々な結果だったので今回はこれで終わりにします。

不快にさせてしまい申し訳ありませんが、個人的には生き物に眠る可能性を表現したつもりでした。

自由研究にいかがでしょうか?

いつも応援ありがとうございます! すごく嬉しいのでお気軽にリアクションしていただければと思いますm(_ _)m