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「お酒を飲むとよく眠れる」は巧言だった

お酒を飲むと眠れないという人がいる。そんな、飲むとすぐ眠くなるのに。寝つけないときはアルコールにかぎる。寝つけないことはほとんどないにもかかわらず、飲酒の正当性を公言してはばからなかった。それが「巧言」だったというのがよくわかった。

お酒を飲まないのは健康診断の前日だけという生活がずっと続いていた。睡眠で不自由したことも、足りないと思ったこともない。問題なく眠れていると自分では思っている。

コロナ禍、外で飲む回数が激減し早く帰宅していることや、加齢によるものなどが重なって、早寝早起きがここ数年習慣化している。夜9時か10時には就寝して、4時前後に起きる。6時間か7時間の睡眠時間だから十分だ。夜中に1回は目が覚める。トイレに行ったあと、ベッドでスマホの文字を追えばほどなくまた眠りにつく。たまには目がさえて1時間ばかり起きていることもあるが。

酒断ちが続いている。10㎜ほど、比較的大きかった大腸ポリープ切除のあと禁酒期間が2週間と言われた。医師と看護師に「脅された」こともあって、きちんと、飲まずに過ごした。

よく眠れるのだ。

お酒を飲まないと眠れない、寝つきが悪いと思っていた。まったくそうじゃない。ふだんと同じ時間にベッドに入ると、かわりなく寝入る。起きる時間も同じ。ちがうのが夜中に起きなくなったこと。おまけに、目覚まし時計いらずの生活だったのが、セットしないと寝過ごしてしまうほどだ。

お酒を飲むとよく眠れているようで実はそうではない
お酒を飲まないと一気通貫で眠れる

さあ、どうしようか。このリズムを維持すべきか、いや、元に戻ってもしかたないと覚悟してお酒を復活させるか。悩ましいところだ。