きっかけは平幹二朗さん、散歩のあとの生ビールを見て
散歩は毎日、かれこれ10年以上は続けてますが、今もってかなわない願望があります。夏の暑い日に、大汗をかいたあとでなじみのお店に立ち寄って生ビールで喉をうるおし、電車で帰る。春、秋も、冬もよし。でもこれってリスクが高いのです。
いつ頃だったでしょうか、テレビに俳優の平幹二朗さんが街中を速足で歩いている映像が映ってました。表通りから商店街を抜け、裏道に入ったり、どんどん、どんどん歩いていきます。レポーターが
「どこまで行くんですか?」
と聞いても答えずに進みます。
1時間ほど歩いてようやく立ち止まり、おもむろに暖簾をくぐって店に入って汗をぬぐいながら生ビールを旨そうに飲む。
82歳で急逝されましたが、お元気のもとはこれだったのかもしれません。
わたしが散歩をしようと思ったきっかけでした。
何回か、真似をして歩いた後のビールを試しましたが、すこぶる爽快でした。歩いてせっかくカロリー消費したのにまた摂取する、もったいないようですが新陳代謝を向上させるのではと信じています。
これを続ければ、平さんのように健康を保てるはずなのでしょうが、問題がありました。1杯じゃすまないんですね、これが。しかも休日の夕刻だと、おつまみを追加してそのまま突入してしまいます。
1杯で終わらせるという強い精神力を持ち続けることは、残念ながらできないようです。大変リスクが高いことがやってみてわかりました。以来、散歩は朝と決めてルーティン化しました。
散歩のきっかけがこれですから、いつまでもこの思いは捨てきれません。休日の午後ひとりで出かけるチャンスをつくって、と頭の片隅にはずっとあります。でも自粛がつづくこの状況じゃあ、まだ「願望」のままでしばらくつづきそうですね。