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こだわりの文具ー日記はこれ

万年筆、真っ二つに折れてしまった。強い力をかけたわけじゃないし、落としたり踏んづけたりしたわけでもない。ネジ式のキャップをまわしてはずしたら、ペン先部がなかった。びっくりしました。

キャップの中をのぞくとなにか詰まっている。折れたペン先か?インキを拭いてそのまま紙に包んで、そうっと丸善に持っていった。「ときどきあるんです。ネジきり部が薄くなっているので弱くなっている」のだそうです。

「直りますか?」
「軸交換ですむと思いますが」
「どのくらいかかります?」
「1ヶ月ほど、部品がなければドイツから取り寄せになるので確認して連絡します」

2万円までだったらということで修理をお願いした。ペリカンM800、10年近く、手書きの日記はこれで続けてきました。代わりの万年筆はありますが、持ち手のフィット感とバランス、ペン先の滑らかさ、インキの出具合、紙との相性など他をよせつけない。そう、M800がベストです。

メールがきました。修理ができあがったという。ちょうど1ヶ月、胴軸の交換だけですんだようです。

文具にはこだわるほうです。ペンケースには「大人の鉛筆」、2Bの太い芯をこりこり削りながらスケジュール、メモ書き用に。ノートとりは「鉛筆」か少し細い万年筆M400 、色鉛筆はDERMATOGRAPHの赤。ボールペンはほとんどつかいません。これにいたった基準は、書き味が変わらないことです。

ようやく戻ったM800。インキも新しいボトルを買った。口開けのミステリアルブルーはときめきの色、M800のたっぷりのインキは日記用トモエリバーのクリーム色に映えます。