見出し画像

先を越されても

岩崎良美さん、歌手。失礼ながら、正直びっくりしました。堅い日経新聞、それも「経済教室」の「私見卓見」コラムに、先日その名前を見たとき。そう、お姉さんが宏美さんの、あの良美さんです。60歳で大学院で学び直し、これが歌手としての姿勢も変えたという。すごいなあ、この気持ちを早くnoteに書こうと思ってました。

ところが、先を越されました。数日後、同じ日経のコラム「春秋」に取り上げられてました。この欄は新聞の看板ですから、論旨は岩崎さんの「学び直し」を岸田さんの「人への投資」「生涯学習」など、経済底上げへ派生させてます。これはわたしが言いたかったことではありません。

タイトルは「修士号を目指して広がる世界」です。60歳でゲーム理論や企業再生学を学ぶうちに、世の中の見方が変わったといいます。今は絵本の読み聞かせをビジネスにできないかと、論文を読んだり議論したりしているそうです。

そうなんです。60の手習い、これをしようかと思い直したのです。

これまでは、過去の経験を生かして何かできないか、つまり、自分の資産をうまく生かすにはどうしたらよいか、ということばかりが先にたってました。もちろんそれは大事なことだと思ってますが、時代が変わっていることへの対処が不十分かもしれないと気がついた。

それには、最新知識を得るだけじゃなく、原点に戻って足りないところを補充、補完し、自分の立ち位置を明確にすることだ。と思ったのです。もちろん、良美さんのように学校にいくのもひとつの手だろうし、独学でもよい。

先を越されたことなど、どうでもよくなってきました