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つぎの仕事の種まき

いまの職を辞したとき、つぎは何をしようかと何年か前からおりにふれて考えていた。いくつか種まきをして手をひろげ、そのあと絞りこめばと思っていたら、残り時間がすくなくなったのに気がついた。

この歳になって嫌なことまではやりたくない。健康状態は問題ないが、腰が痛いから重いものはもてない。週3日か4日、宮仕えはできればしたくない。

ネガティブなことばかり。種をまこうにも消去法がさきにたって、種も畑もきまらない。

できるところから、はじめてみた。

昨年、近所の大学の社会人講座「農福(ノウフク)」に参加した。農業と福祉をむすびつけたカリキュラム、月2回の講義と実習でした。家庭菜園をながくやっているものの、我流で適当な作業しかやってない。いままでは趣味だったと、あらためて「農業」とのちがいを理解した。福祉ははじめてだったし、結論は、即戦力にはまだまだとおい。

今年、「校正」の通信教育をやろうと申し込んだ。本や活字は好きだし、毎日noteを続けているくらいだから書くのもきらいじゃない。かといって、自分の作品がお金をもらえるようになるには、とてつもなくハードルが高そうだ。でも勉強をかねて「校正」と「校閲」をというのが動機です。

「まちがいさがし」だけじゃない。本にするためのプロセスは数多く、ながい。こまかい仕事は続けられるだろうか。目がついていけるだろうか。いくつもの懸念はありますが、とりあえず、はじめた。

松重豊さんのことばをみつけました。
「俳優一本で完結するとは思っていないし、浮気心もあって、音楽や書くことも好きだし、野菜づくりも面白そうだし、自分が何をできるかと、模索して種をまいているところです。何がうまくいき、何が失敗するかわからないので」

ひとつだけでいい、収穫できればと思っています。