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「昭和のお父さん」と「おもてなし」

お客さんを招くとき、「取り込んでいて十分なおもてなしができない。今は無理」と家族が異を唱えても、「決まったことだ!」と取り合わない。
まるで「昭和のお父さん」だと山口さんが言います。

オリンピック・パラリンピックは祭典なのに、コロナ禍で声援も、交流もできず、ただ競技をやるだけ。笑うことを禁じられた「お笑い番組」のようだとも。

山口香さん、柔道のソウル五輪メダリストです。日本オリンピック(JOC)の理事を最近まで務めていました。やりきれなさを語っています(毎日新聞)。

2013年、IOC会議の滝川クリステルさんのスピーチを思い出しました。左手の結んだ指先で一語一語を示しながら、「お・も・て・な・し」と言うアレです。

「私たちでしかできないお迎え方をします。それは『お・も・て・な・し』。心から慈しみお迎えするという意味で、先祖代々受け継がれた、客人への心配り、日本人の心です」

彼女の左手と笑顔で招致が決まったといってもいいほどのインパクトがありました。

決まったことだから、今さらやめられないというのなら、原点に戻って「お・も・て・な・し」の心をどうすれば出せるか考えましょう。

昭和のお父さん!
菅さん、森さん、山下さん、みなさん。
会場に一緒にいた安倍さん、猪瀬さんたちも。
彼女のやわかく結んだ指先をもう一度見直してください。