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教頭先生って

「出勤時間の修正はどうすればいいですか」
「教頭先生に聞いてください」
「個人調査票はいつ提出すればいいですか」
「教頭先生に聞いてください」
「車通勤していいですか」
「教頭先生に聞いてください」

すみません、教頭先生。あなたの仕事は、どんなことをされているのでしょうか。

教頭先生は身近な存在じゃなかった。始業式や卒業式、入学式などでお話をされるのは校長先生だ。授業で教科担任や学級担任はふつうの先生だ。先生の親玉みたいな人なのだろうとは思っていたけれど、教頭先生の仕事は何かなど知らなかった。

4月から地元の小学校の理科教育職員に採用された。いままで学校教育の仕事は経験がなく、今回はじめてこの「業界」に足を踏み入れた。

民間企業のサラリーマンからの転進。風土がちがうこともあって、事務手続きやその他細かいことがよくわからない。となりの席や周りの先生にその時々に尋ねると、冒頭のように「教頭先生に聞いてください」と返事が返ってくる。

前の会社でいえば、教頭先生はどんな役職にあたるのだろうか。社長、ではない。社長に相当するのはもちろん校長だ。ナンバー2である教頭先生は、専務だろう。して、その掌握部門は?

現業(工場や営業)ではない。管理部門、それも総務(人事・労務・渉外)というところだろうか。

学校教育法
第28条  4.教頭は、校長を助け、校務を整理し、及び必要に応じ児童の教育をつかさどる。

見ていると、とても忙しそうだ。教頭先生に聞けというけれど、些細なことだと申し訳ない。

今日、もう一人、労務管理に詳しい人を見つけた。この小学校で古株のひと、そう、用務員のおばさんです。
「明日が4月の出勤計画締め日、教頭先生に提出した?」
今日も助けてもらった。影の教頭先生、教頭先生補佐です。仲良くして味方になってもらいましょう。