見出し画像

Z世代のトリセツと永守さん流

日経新聞を見て気がついた記事がふたつ。
「Z世代、共創を重視(長田さん)」
「経営の答えは現場にある(永守さん)」
それぞれの論旨はちがうのだが、共通するものがあると感じました。それは若い人の「自分」を尊重すべきだということです。

長田さんはシブヤ109ラボの所長で、Z世代と接してその世代の考え方を解説している。今回は政治へのかかわりの話、曰く
「(Z世代は)自分たちがという気概がある一方で周りの目をすごく気にする。自分もかかわって共創できるかどうかを重視するからSNSが単なる発信だと無視される。ただ、政治家の主張は動画やビジュアル化で要約して伝える工夫がいる」
と言います。

なるほど、うまく伝えて、自分がやっているんだという思いで動いてもらうことが必要だと。

もうひとりの永守さん、日本電産会長。一代で会社を築き上げ、MAをつぎつぎに成功させている。
「若いころ、オムロン創業者の立石さん、同じく京セラの稲森さんに教えを乞うた。ところが、まず自分の案を言えといって答えを教えてくれない。その後ろ姿を真似ながら学んできた。最近の若い人は潜在能力が高い、でも理屈だけではだめで現場でいろんな問題にぶち当たって答えを出していくしかない」
と言います。

永守さんは自分の若いころをふり返り、今の世代にもそれをさせることで成長を期待しています。

おふたりの言われることは違うようにみえても、若い人にやらせようとしていることは同じだと気がつきました。

ほめて、ほめて、ほめてーZ世代のトリセツはこうだとよくいわれます。でもそれは手段のこと。

自分でやって自分で判断させる。そう、若い人の「自分」を尊重するということ、これは今もかわらない。