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テロドスさんと習近平さん

パンデミックについて「まだ到達していないが、終焉が視野に入っている」とWHOのテドロス事務局長が言明した。たしかに感染者数は今年はじめから比べれば減少し、ピークも下がりつつある。でもねえ、「終焉」ということばが引っかかります。

初期の頃、感染への対応でテロドスさんの「中国寄り」が目立ったが、その後昨年のWHOの武漢査察にはデータなどが不十分だと不満を評し、「ゼロコロナ」策についても懐疑的に批判している。

10月には中国の党大会がある。習近平さんの3期めはほぼ間違いないような情勢だ。そんななかでのこの「終焉」発言は何を意味しているのだろうか。

経済が滞ろうが、何があろうが、党大会までは「ゼロコロナ」策はやめないし、やめられない。方針変更はリーダーとしての資質を問われる。だけど多大な犠牲をはらっていることは間違いないから、本音はやめたい。3選を果たしたらこれをやめるのじゃないかと思っています。

「中国寄り」からスタンスを変えたに見えたテロドスさん、やはり、習さんへのエールじゃないかと思えるのですが、いかがでしょうか。