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noteイベント『ジェーン・スーさん・伊藤亜和さんがエッセイを語る「家族について書くということ」』に参加してきました


はじめに

こんにちは、吉村うにうにです。普段は長編小説やエッセイ、詩、読書感想文などを書いております。ちなみにこんな作品。

6月24日にnoteプレイスで伊藤亜和さんとジェーン・スーさんのエッセイを語る会があったので、現地で参加してきました。

撮影、録音が禁止だったので……

最初、表紙の画像にnoteの会場をアップしようと考えたのですが、撮影・録音禁止を言い渡されてしまいました。私は、面倒臭がり屋なので、「人が写っていない会場は撮影してもいいですか?」などという交渉をせず、イベント中にメモを取るついで登壇者お二人の似顔絵を描いていましたので、それを載せることにしました。しかし、絵心がない上に二十秒以内で描いたので、「全然似てないじゃん」とは言わないで下さい。はい、似ていません。まあ、こんな感じでした。お二人とも眼鏡をかけていたことだけは絵に反映できました。

会場は熱気がありました。私の眠気も吹き飛びます

スーさんの著書を出してらっしゃることやラジオに出られていることは知っていましたが、お二人がこんなに人気があるとは知りませんでした。私は、エッセイの勉強ができればいいなと思い参加しただけですが、席はほぼ満席でした。主軸となった方の属性は、お歳をある程度召した(言葉のチョイス難しい……30代から60代?)女性でした。女性が八割五分以上だったように思います。
 トークは、伊藤さんが最初抑えめに、スーさんが切れ味鋭い調子で切り込んで伊藤さんや司会の方を引っ張り、客席から笑いを取るような展開からスタートしました。

印象に残ったお二人の言葉

スーさんは、ラジオさながらのキレでしたが、最初スロースタートに見えた伊藤さんが「面白エピソードあるから書いたろ」「うるせえ、幸せだ」などと、スーさんのトークに乗せられたのか、それともこのようなキャラなのか、砕けた関西弁で多弁ではないですが、一言一言、印象に残る言葉を作っているようでした。

エッセイの書き方で勉強になったこと

まずは伊藤さんのお話は驚くことが多い

伊藤さんは、昨年の創作大賞を受賞してらっしゃいます。こんな記事です。
勝手に載せてすみません。

文体がシンプルで、内容に引き込まれます。淡々としているように見えて、裏にある感情の流れが伝わってきます。こんな書き方もあるのかと勉強になりました。
たくさんのお話を会場でされていましたが、ます「推敲をしない」という言葉に驚きました。それを言葉通り受け止めていいのかいまだに考えますが、おそらく初出の筆の動きを大切にするタイプなのかなと推測しました。
更に「リズムを大切にしている、鼻歌を歌いながら歌に言葉を当てはめる」という話は新鮮でした。私自身、小説やエッセイを書いていて、時々指摘されるのが「文章が固い」という点です。もしかしたら、リズムが悪いということかもしれません。伊藤さんのようにリズムを意識して書いてみようと思います。
「(主軸になる文や)冒頭一行書けたら、書けたも同然」この思い切りの良さが、伊藤さんの魅力なのかと思いました。パンチラインというらしいです。確かに、言いたいこと、この一文ですべてが決まるというものから作って肉付けがする方法もあるよなと納得しました。私は、一文から切り込む勇気がないので、いつか試してみたい手法です。

スーさんのお話は破天荒に見えて実は堅実?

まず、家族に恵まれないことを(ネタができて)ラッキーだととらえる姿勢に、スーさんの強さを感じました。他に印象に残った言葉として
「(小手先の)テクニック(だけ)で書いたものはバレる」なるほど、耳が痛い話です。書く内容がひとりよがりになっていないかを確認するようにというお話もグサリと刺さりました。
「感情が昂ったまま書いてもいいけど後で読むとつまらないよ。でも、最後まで(一度は)書いてみて」
感情が昂ったまま書いた方が、自分のお気に入りのエッセイができると感じていた私には、反省するきっかけになったお言葉でした。他の方もおっしゃっていた「読者の立場に立とう」ということだと思います。ただ、こういった「失敗の経験」は書いたからこそできるのだと、スーさんの言葉の裏にあったような気がしました。これからも失敗をたくさんしながら文章を磨きたいと思います。

さいごに

私にとってはエッセイを書くにあたっての学びが多く、そのことをこの記事にも書きましたが、実際の会場はかなり笑いに包まれていました。スーさんが盤面を作り、伊藤さんがところどころでクリティカルヒットを放ち、司会の方が視聴者の知りたいことを抽出している、といった印象です。楽しくてためになる会でした。もっとエッセイを書きたい、もっと上手くなりたい、素直にそう思いました。

ここまで読んで下さり、ありがとうございました。


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